見出し画像

暴れる洗濯機との真剣勝負

珈琲が好きな私の友達の家にある洗濯機は、回し始めてしばらくすると「がんがんがん!」と急に凄い音がし始めます。

その音が鳴り始めた途端、彼女はしていたことを中断してダッシュで洗面所へと向かって、洗濯機の位置を微修正し、洗濯機は落ち着きを取り戻すんです。

その洗濯機は回っていると、どんどん場所がずれていって、近くにあるものに接触し音が鳴るみたいです。

その「がんがんがん!」という音が聞こえ始めると、本を読んでいたとしても、ゴロゴロ寝転んでいても、何をしていても中断し、真剣な眼差しで一直線に洗濯機に向かって彼女は走ります。

その反応速度、本当に凄いです。
「がんがんがん!」の1回目の「が!」あたりでもう動いています。
もはや何かのスポーツに見えてくるほどです。

だからこそ基本的には「がん!がん!」と2回鳴るか鳴らなないかくらいで洗濯機は静かになります。

ただ、彼女の大好きな珈琲を淹れているときは、そうはいきません。
「がんがんがんがん!」と4回も洗濯機に鳴ることを許す時だってあります。

「がん!」という音が2回聞こえる前に止めることが出来たら彼女の勝ち、出来なかったら洗濯機の勝ちだとこっそり思いながら、私は彼女が音を止めに行く様子を見て楽しんでます。


今日は1回の「がん!」で音を止めることが出来てました。
彼女の勝利です。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?