Enock

映画・小説・青木瑠璃子さんブログ閲覧用

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最近の記事

水瀬いのりの炎上について

1.同一性は疑わしい(1)そもそもアカウントの同一性は、水瀬いのりinfo(以下 公式info)が発信した「水瀬いのりさんの注意喚起が読めないバカ」という文章が、同一性を疑われる他のアカウントの文体に類似していた、という点から導かれている。 20文字程度のありふれた内容の文体であり、仮にまったく同一の文章が他のアカウントから発信されていたにしても、ここから二つを同一の人間の投稿であると基礎付けるのは不可能である。 仮に公式infoと他のアカウントを操作していた人が同一人である

    • 『映画大好きポンポさん』の脚本

      ・撮るべきはB級映画 この映画が始まってすぐ違和感を感じたのは、以下の場面である。 車内でポンポさんとジーン(映画監督)が話をしている。そこで、ジーンはポンポさんに、どうしてB級映画ばかりを撮るのですか?と質問する。それに対してポンポさんが、A級で泣かせるよりB級映画で泣かせるほうがカッコいいでしょ?と言う、という場面である。 そうであれば、ジーンはポンポさんの言葉を胸に、B級を撮ってA級を上回る……という物語を予想するのが自然ではないか。 その過程でジーンはポンポさんの言葉

      • 小野寺拓也 田野大輔 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット 2023年)

        全体の構成としては、総論が前半にあり、各論が後半という形。各論の論じかたとしては、まず現代において良いこととされがちな事実をピックアップする。次に、それがオリジナルの政策であるかを論じ、その後、その政策の目的を論じる。最後に、当該政策が達成されたのか(つまり、良い結果をもたらしたのか)について論じる、という方法。これにより、「良いこと」とされる政策について、三段階の審査を経ることになる。 結論を言うと、良いことはしていない、ということになる。それぞれの理由はこの本を読めば理

        • 池上俊一『動物裁判 西欧中世・正義のコスモス』(講談社現代新書 1990年)

          読みました。 萌芽的には12世紀、13世紀以降に本格化し、14〜16世紀をピークとして18世紀ごろまで[28頁]は、動物を裁判にかけるという制度があったらしい。 その手続きは人間に対する裁判とまったく同じで、法廷に呼び寄せるために召喚の手続きがあり、弁護をするために弁護士が用意され[第一部 1]、その弁護を通じて名をあげる者までいたらしい[88頁]。 それらの事案を紹介し、この奇妙とも思える訴訟が行われることになった原因を探ろう、というのがこの本の目的ということらしい。

        水瀬いのりの炎上について

        • 『映画大好きポンポさん』の脚本

        • 小野寺拓也 田野大輔 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット 2023年)

        • 池上俊一『動物裁判 西欧中世・正義のコスモス』(講談社現代新書 1990年)