見出し画像

氷河期世代対策の「終戦」?

 日経新聞が就職氷河期世代に関する論考を経済教室に掲載している。

 非正規雇用の割合が多いことによる健康不安、低賃金など、課題は多々ある。

 そんななか、近藤教授の論考は、氷河期世代にとって非常に厳しい現実を突きつけている。

現在、中高年となった就職氷河期世代がこれから直面する問題は、大きく2つある。独身の低所得者が親に頼れなくなり困窮することと、氷河期世代自身の老後の低年金の問題だ。

上記論考

 以下は絶望的な気持ちにさせられる。

無論、導入済みの各種の支援継続や、能力開発機会の提供や非正規雇用者の正社員登用促進は、世代を問わず必要だ。しかし、中高年となった就職氷河期世代が若年期に失った就業経験は今から取り返せない。過去20年の様々な施策でも安定した就業に移行できなかった事実を受け入れ、福祉の拡充について具体的な検討を始めるべき段階に来ているのではないか。

上記論考

 「終戦」の時が来つつあることを感じさせる。

ここから先は

1,342字 / 1画像
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?