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コツコツ夢が叶っている

【コツコツ夢が叶っている】

三越百貨店での5人展が終った。

だけど、まだ松坂屋での
展示は続いている。

三越百貨店と松坂屋を同時に
絵描きとして作品を
展示してもらえるなんて
なんて有難いんだろう。

展示に至るまでの
ご縁に感謝しかない。

そして何だか過去の精算から
今の自分への肯定にまた
繋がった気がする。

何故かというと
三越百貨店の展示会場の
すぐそばに私が昔、浜松で
働いていた時に勤めていた
自然派化粧品の売り場があった。

4年前、29歳でモデルを本業に
する前に私は百貨店の
自然派化粧品売り場で
販売員として働いていた。

仕事は好きだった。
接客が大好きだった。
販売している商品が
大好きだった。

でも、私はトロくさいので
同じ売り場の従業員に
嫌われていた。
「気にくわない。苛つく。」

いい大人になって
ハブられて悪口を言われていたのだ。

私自身、接客は問題無いが
他が壊滅的で自分に自信も無いために
オドオドしていて
見事に職場のストレスのはけ口に
なっていた。

自分で引き寄せてしまった
出来事とはいえ
色々言われるのが嫌で
休憩時間は人気の少ない
従業員専用階段の片隅で
シクシク泣いていたのだ。

「どうしてこんなに
人生うまくいかないんだろう。」

「私がダメだから嫌われるんだ。」

当時の私はネガティブでしか
考えられなかった為
心身共に崩して病院通いもしていた。

職場に行って、休憩時間のたび
泣くのを繰り返していた時
たまたま、百貨店の売り場の近くで
作品展をしている絵描きさんに出会った。

私は目を輝かして
「百貨店で作品展示が
出来るって、凄いですね!」

思わず絵描きさんに声を掛けた。

絵描きさんは
「ご縁があって展示出来たんです。」と。

そしてその絵描きさんは
普通の仕事が合わないから
自分の好きなことを仕事にしようと
絵を描いて色々活動しているうちに
仕事になって、日本のあちこちに
呼ばれるようになり
今では百貨店で展示販売が
出来るようになったそうだ。

そしてその絵描きさんは
とても幸せそうだった。

それを見て聞いた私は
「いいなぁ。私もそうなりたい。」
と思わず呟いていた。

「私も絵で百貨店で展示出来るくらいに
なりたいな。」
「好きなことを仕事に出来るように
なりたいな。」

4年前からモデルと絵描きは
やり始めていたので
「このままモデルが仕事に
なったらいいなぁ。
毎日モデルの仕事があって
私も日本のあちこち行けるくらいに
なりたいな。」

「絵描きとしては百貨店で
展示出来るくらいになって
モデルで忙しいくらいになりたいな。」

と自分が働いていた百貨店の売り場の
近くの作品展を眺めるたんびに
そう思っていた。

「夢が叶うといいなぁ。」 

そう願っているものの
現実の仕事がうまくいかないので
遂に私は鬱で体調を崩して
百貨店を辞めてしまったのである。

「どうしてこうも私は人生
うまくいかないんだ。」

「やっぱり私はダメ人間なんだ。」

百貨店辞めてからは引きこもった。

でも、バツイチ子無し独身一人暮らし。
帰る家は無い。

このまま孤独死か??

いや、このまま死んだら
死にきれない。

どうせだったらやりたいこと
やりきって死のう。

と思ったら何でも出来る気がして
本気でモデルを仕事にしようと
がむしゃらに生きた。

とにかく体を張った。
張りまくった。

病みながらも全力で生きたら
なんだかモデルが仕事になった。

そして今ではあちこち飛び回っている。

浜松の百貨店で自然派化粧品の売り場で
働き、近くの作品展をしている絵描きさんを
眺めて羨ましがっていた私は4年後

名古屋の百貨店で作品展をして
近くの前に働いていた自然派化粧品の売り場の前で絵描きとして立っている。

なんだか不思議で
そして夢が叶ったのだ。

名古屋の自然派化粧品の売り場の
販売員さんとは仲良くなったので
作品展も観に来てくれた。

観に来てくれた販売員さんは
4年前の私のように目を輝かして
「百貨店で作品展示が
出来るって、凄いですね!」
と言われてなんだか嬉しかった。

そしてなんだか不思議と
過去の精算も出来たような気がした。

けして平坦な道では無かった
4年の月日と生きた私を
肯定出来た気がするのだ。

スムーズで完璧じゃないけれど
【コツコツ夢が叶っている】。

過去の精算から肯定と
また新たに私は前へ進めそうだ。

絵描きとしても
モデルとしても
まだまだやりたいことはある。
まだまだ叶えたい夢がある。

だから私は時間が掛かっても
【コツコツ夢を叶っていく】。

人は願えば、時間が掛かっても
めげずに辞めなければ、夢は叶う。

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