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毎日感想

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毎日何らかの作品に対する感想を書いていこうかと思っています。(ネタバレに配慮したりはあまりしないつもりです) 昔見たもので今手元にないものの感想なども書いていくつもりなので、もし… もっと読む
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記事一覧

6日目 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

映画ではなく小説のほう。 書き込みのある日記仕立ての章があったり、写真が挿入される演出は…

7日目 キャスト・アウェイ

ストーリーは言ってしまえば、一人の男が無人島に漂流していかだで戻ってくるだけで、意外な展…

5日目 ドグラ・マグラ

日本三大奇書や「読むと精神に異常をきたす」などの評判があるドグラマグラだが、話の構造も内…

4日目 スーサイドショップ

自殺用具専門の店「スーサイドショップ」を経営するトゥヴァシュ家に生まれた末っ子アランが、…

3日目 カウボーイビバップ

見る前は、いかにもハードボイルドで渋い大人向けアニメという印象があったが、実際見てみると…

2日目 畜犬談

青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/246_34649.html おれが読んだ太宰治…

1日目 地下鉄のザジ

今日からできるだけ毎日、今まで見た何かしらの作品の感想を書いていこうと思う。 1日目はレーモン・クノーの「地下鉄のザジ」(小説のほう)。 この話は終盤までは、乱暴で粗野な主人公の女の子ザジと、その周りの大人たちが織り成す一風変わった物語といった感じで進んでいくのだが、ラスト数十ぺージからその様相が一変する。この「一変」というのが所謂「どんでん返し」とか「衝撃の展開」とかいう性質のものではなく、ただ純粋に全てが破壊されてメチャクチャになる凄まじいもの。この部分のカタルシスと