水出しコーヒー

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    映画の感想

  • 毎日感想

    毎日何らかの作品に対する感想を書いていこうかと思っています。(ネタバレに配慮したりはあまりしないつもりです) 昔見たもので今手元にないものの感想なども書いていくつもりなので、もしかしたら思い違い等あるかもしれません。あったら教えてください。

最近の記事

「もうこんなに 戦いたい」

最近は作業をしていて、少しだけ間が空くとつい「クラッシュロワイヤル」というアプリをやってしまう。3~4年前に結構熱中してやっていたゲームなのだが、最近また再開してちょくちょくやっている。 このアプリは1対1の対戦ゲームで、一試合が3~5分くらいで終わるので、スキマ時間の暇つぶしに最適…と思いきや実際はそんなことはない。 なぜなら負けるからだ。そして俺は負けるのが嫌いだからだ。負ければ最後、顔は紅潮し、背中に汗をかき、心臓は早鐘を打つ。元の作業に戻っても考えるのは先ほどの負

    • エモ判定人求む

      昨日の夜はお酒を飲んだので更新できませんでした。 何日か前に「パターン化されたエモ」が気持ち悪いみたいなツイートが何個か(主に面白おかしく改変された形で)タイムラインに流れてきた。 「エモ」という言葉自体に、定型的な感想というか割と具体性のない抽象的な誉め言葉というか、「尊い」とかと同じカテゴリのネットスラングのイメージがあったので、「パターン化されたエモ」というのは同語反復のような感じでよくわからんなと思っていたのだが、こういうのがバズってるってことは、実際は単なる流行

      • この声がいつか届くように

        昨日は体調がすぐれなくて早めに寝たので、翌朝の更新となってしまった。 初日に夜中0時を超えて更新してしまったせいで、何となく日が変わるのを待ち続けてしまう。noteが毎日更新だとバッチをくれるので…。どうせどこかで崩れて無茶苦茶になるとは思うのだが。 完全在宅勤務になってから、2年弱になる。 この2年でびっくりするくらい太った。60kgくらいだった体重が70kgちょいまで増えている。しかも未だに微増を続けている。これまでの人生でダイエット経験がないので、太るに任せたままだ

        • おいらおいら詐欺

          今日は取り立てて何もない一日だった。 朝起きてから昨日買った古本を読んだ。ホフマンという作家の砂男という短編で、なんとなく江戸川乱歩っぽさを感じる話だった。 そのあとは何日か前に買ってた「安全なWebアプリケーションの作り方」の環境構築だけ済ませた。 そして何となく出かけ、店に入りお好み焼きを食べ、多少酒を飲んで帰宅し、だらだらと過ごしていたら1日が終わってしまった。 あ、そうだ。今思い出したが健康診断の予約を行った。 ずっと行かなければと思っていたのだが、何となく後回

        「もうこんなに 戦いたい」

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        • 毎日感想
          7本
        • 映画の感想
          7本

        記事

          一年の計は元旦にあり

          今年こそは毎日日記を付ける習慣を付けようと思っている、というか思っていた。思っていたのだが、タイトルだけ付けたこの記事が下書きに眠ったまま、気づけばもう一月が終わろうとしている。 誇張抜きでここ5年ぐらいこのくらいの時期に上と同じような書き出しを、書いては消し書いては消ししている気がする。実際に公開したものはないけど。 改めて記事のタイトルと上段の書き出しを読んでもみても、すでに明らかな死臭が漂っている感じがする。このタイトルで書かれてる日記で三日坊主じゃなかったものなん

          一年の計は元旦にあり

          7日目 キャスト・アウェイ

          ストーリーは言ってしまえば、一人の男が無人島に漂流していかだで戻ってくるだけで、意外な展開があるわけでもないし、人生や社会問題に対してのユニークな視点があるわけでもない。 この映画の魅力はストーリそれ自体でなく、演出や演技などの映像的な部分にあると思う。主人公チャックが海に投げ出されるシーンでは見ているこちらも息が詰まるし、スケートの靴で虫歯を抜くシーンは思わず顔をしかめた、暗闇の海でイカダの近くにクジラが出てくるシーンは見ていてすごく怖かった。 そして、なんといっても一

          7日目 キャスト・アウェイ

          6日目 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

          映画ではなく小説のほう。 書き込みのある日記仕立ての章があったり、写真が挿入される演出はまさに現代の小説という感じ。うまいこと小説でしか成立しえない形でこれらの演出が盛り込まれている。 個人的にはこういう「小説ならではの表現形態」はすごい好きで、特にこの作品の場合は演出ありきの演出ではなく、ストーリーに寄り添った演出であるところが素晴らしい。ラストの写真は本当に心が動かされたし、あの感動はあの形式でしか起こりえないものだったと思う。 ストーリーは911テロで父親を失った少

          6日目 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

          5日目 ドグラ・マグラ

          日本三大奇書や「読むと精神に異常をきたす」などの評判があるドグラマグラだが、話の構造も内容もそこまで突飛だったり不気味だったりするわけではなく、真っ当な推理小説だと思う。 夢野久作が構想に十年かけたというだけあって、前半部分にちりばめられた仕掛けや、記憶の曖昧な語り手という形式故に二転三転する話の筋など、かなり凝った、面白い小説。一度読み終えたときに解決する部分としない部分の塩梅もちょうどよく、読み直すと新たな発見や解釈が生まれる。総じて完成度の高い小説であり、狂気的で読み

          5日目 ドグラ・マグラ

          4日目 スーサイドショップ

          自殺用具専門の店「スーサイドショップ」を経営するトゥヴァシュ家に生まれた末っ子アランが、家族に店の経営をやめさせようと奮闘する物語。 こう書くと結構面白そうに感じるけど、展開がめちゃくちゃ雑でお世辞にも面白いとはいえない映画だった。というかかなりのクソ映画だったと思う。 おれは暗いテーマを扱って「これこそがリアル」みたいな露悪的な作品は嫌いで、多少強引でも救いがあったほうが好みなのだが、それにしたってこの作品はひどい。 「死を選ぶしかない人間もいる」、「罪悪感はあるが社

          4日目 スーサイドショップ

          3日目 カウボーイビバップ

          見る前は、いかにもハードボイルドで渋い大人向けアニメという印象があったが、実際見てみると回によっていろんなテイストの話があり、そこがまず意外だった。雰囲気はちょっと銀魂とかと近い感じがする。あれも主人公の過去がメインにあるっぽいし(最後まで読んでないけど)。 各話おおむね楽しめて見れたものの、ラストの展開は個人的にはあまり好きになれなかった。ラスト2話(だったかな)は主人公スパイクが過去に愛した女ジュリアの死をきっかけに、ビバップ号を抜けて過去の因縁に決着をつけに行くという

          3日目 カウボーイビバップ

          2日目 畜犬談

          青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/246_34649.html おれが読んだ太宰治の短編の中で、5本の指に入るくらいには好きな作品。 太宰の他の作品や、あるいは私生活を引き合いに出して、きっちりとこの作品の位置づけについて語れるほど太宰に詳しくはないのだが、この作品からは非常に精神的に安定している印象を受ける。『人間失格』だとか『20世紀旗手』とかにみられる陰鬱な感じはあまり受けない。 なんといってもこの話

          1日目 地下鉄のザジ

          今日からできるだけ毎日、今まで見た何かしらの作品の感想を書いていこうと思う。 1日目はレーモン・クノーの「地下鉄のザジ」(小説のほう)。 この話は終盤までは、乱暴で粗野な主人公の女の子ザジと、その周りの大人たちが織り成す一風変わった物語といった感じで進んでいくのだが、ラスト数十ぺージからその様相が一変する。この「一変」というのが所謂「どんでん返し」とか「衝撃の展開」とかいう性質のものではなく、ただ純粋に全てが破壊されてメチャクチャになる凄まじいもの。この部分のカタルシスと

          1日目 地下鉄のザジ

          ショーシャンクの空に

          知人にお勧めされたので観てみた。 この映画最大の魅力は、主人公アンディのタフなキャラクターにあると思う。アンディは身に覚えのない罪で刑務所に収監されるという、かなり最悪の状態に陥っているにもかかわらず作中を通してずっとポジティブに動き続ける。看守からせしめたビールを仲間に振舞い、見張りの看守を出し抜いて自身の愛する音楽のレコードを刑務所中に響かせ、所長の汚職を手伝い刑務所内での地位を確保し、自殺した仲間の仕事場だった図書館を豪華にし、挙げ句の果てには脱獄した上に自身の関与した

          ショーシャンクの空に

          プーと大人になった僕 感想

          とても面白かった。 タイトルやCMから想像できる通り大人になったクリストファーロビンがプーや100エーカーの森のみんなと再会する話で、言ってしまえばそれだけの話なんだけど、本当にみてよかったと思う。 僕が好きなのは、この映画が大人と子供の違いとか、大人になるにつれて失った大事なものとか、そういうすべての人に当てはまるような一般化されたテーマではなく、あくまで大人になったクリストファーロビンとプー達の再会を描いたもののように感じられたことだ。 別にそういったテーマのものが嫌

          プーと大人になった僕 感想

          オテサーネク 妄想の子供 感想

          おもしろかった。 わりと詳細にwikipediaにあらすじが書いてあるから気になったらそっちを見て欲しいんだけど、ざっくりとしたあらすじは、不妊症でかなり精神的に参ってる奥さんのために、夫が切り倒した別荘の庭の木の根っこで赤ん坊を模したものを作ってあげる、妻はその人形を本当の赤ん坊のように思いこんでしい、そのうちに人形は本当に赤ん坊のように動きだして、すごい食欲でもって猫やら人間やらを食べ始めてさあどうしようみたいなかんじ。 前半と後半で結構雰囲気の違う映画で、人形(オテ

          オテサーネク 妄想の子供 感想

          怪物はささやく 感想

          うつらうつらしながら見ていたので見落としているところ、勘違いしているところがあるかもしれない。 母親が難病で死の淵にいるコナーという男の子が主人公。問題は母親のことだけではなく、学校ではいじめられているし、父親は海外でこさえた別の家族といるし、祖母とは気が合わないしでかなり悲惨な状況。 ある日そんなコナーの前に怪物が現れる。怪物はコナーにこれから自分の語る3つの「真実の物語」を聞き、それを聞いた後で4つ目の物語、「お前の真実」をお前が語れと要求する。 それ以降、怪物は毎日(

          怪物はささやく 感想