ドボミリョクリエイター@エンピツ舎

土木へのあふれる熱い想いを伝えたい野生のドボミリョクリエイター。蛇口から水が流れ出す時…

ドボミリョクリエイター@エンピツ舎

土木へのあふれる熱い想いを伝えたい野生のドボミリョクリエイター。蛇口から水が流れ出す時からはじまるいち日。実はいつもそばにいるインフラ。土木経験ゼロからの大研究。ドキドキ土木をもっともっと知りたいのです。

最近の記事

はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー

こんにちは,エンピツ舎のあめかよです. 今日の DokiDoki DoBookのテーマは「除雪車」 除雪車の活躍から見えた「インフラ」「社会基盤」についてスッキリできる絵本 この冬は近畿でも雪が多く、スキーに出掛けた際、なんども除雪車に助けられました。雪を掻き分けている姿を見ることはなかったのですが、雪の壁と壁の間は、除雪されていて安心して走行できるように整備されていました。 スノータイヤやチェーンを備えていても、除雪車様の恩恵にあずからず目的地にたどり着くことはないと

    • 『たてる こうじのえほん』

      オノマトペとフォントの工夫で臨場感あふれる建設現場を疑似体験。 【あらすじ】くいを打って、コンクリートを流して、鉄骨を組みたてて、みるみる建物ができあがっていきます。大好きなあの建物。 穴を掘るところからはじまり、2行目で杭を打つ。いきなり専門的である。子ども向け絵本だという油断をしていた。大きな資材を運び下ろすときには安全を確認する人がいる。長尺の木を切る時には、端でもう1人がサポート。丸ノコを使うときは、耳当て付きヘルメットに安全保護メガネのコスチューム。電気工事屋さ

      • 『じめんのボタンのナゾ いちばんえらいボタンをさがせ』にな川小学校2年2組 本吉凛菜

        第29回全国小・中学生作品コンクール 生活科部門文部科学大臣奨励賞受賞 発行 日本土地家屋調査士連合会 中部ブロック協議会 2012年9月10日 小学校の帰り道、地面にたくさんのボタンを発見した小学生。いったいこの地面のボタンは何なのか?誰がボタンをつけたのか?その疑問をボタンに書かれた文字を手がかりに調査を開始。たいへんなことを発見します。 好奇心を失わず生きることを心がけているつもりだったが、ほとんど機能していないことに気づかされた衝撃的な一冊。確かに地面にボタンがあ

        • 橋守り隊長 『スヴェンさんの橋』

          【あらすじ】 川のほとりの小さな村で、はね橋の番人をしているスヴェンさんはみんなの人気者。ある日、晩餐会に遅れそうな王さまの船がとおりがかり、スヴェンさんはあわててはね橋をはねあげますが、おそい、おそいと言って、かんしゃく玉をはれつさせた王さまが、はね橋を大砲でこなごなに壊してしまいます。 ダークグレイの作業服に黄色の安全反射ベスト。ズボンの裾は安全靴に入れる。ひさしと、でっぱりのあるリブが特徴的なアメリカンタイプヘルメット。そしてマスクにネックウォーマー。手にはクリップフ

        はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー

          橋が舞台『三びきのやぎのがらがらどん』

          「がらがらどん」という同じ名前の3びきのやぎ。小さいやぎ、にばんめのやぎ、大きいやぎが、草をたくさん食べようと山へ出かけます。ところが橋をわたる途中で、谷に住む恐ろしいトロルに出くわしてしまいました。3びきのやぎは無事に橋をわたることができるのでしょうか。 「橋」といえば、架け橋や虹など明るいイメージ。いまでこそ「橋が好き」とあちこちでハッシュタグをつけているが以前は怖いものの代表だった。できれば橋には近づきたくなかった。口ごたえをしたのか、なにかいいつけを破ったのか忘れた

          橋が舞台『三びきのやぎのがらがらどん』

          そうです、川の向こうがわ。『川をはさんでおおさわぎ』

          川の東西にわかれて、鍛冶屋さん、仕立て屋さん、お医者さん、えんとつ掃除屋さん、靴屋さん、パン屋さん、お百姓さん、機織屋さん、きこりさんがひとりずついました。のどかに見えるこの村の人々、実は東西にわかれて喧嘩ばかりしていました。ある日、一本しかない橋が嵐で壊れてしまいます。お互いにせいせいしたとばかりに壊れた橋をそのままにします。ケンカもしないで村人は静かな日々を過ごしますが、さて困ったことがはじまります。 動物にとっての縄張りは、自分たちのグループを守ったり、他をよせつけな

          そうです、川の向こうがわ。『川をはさんでおおさわぎ』

          「英雄たちの選択」でとりあげてくれませんかね?『海外の建設工事に活躍した技術者たち 青山士・八田與一・久保田豊』

          土木の歴史絵本第5巻。明治から大正にかけてすぐれた先人たちは、欧米の技術を取り入れ近代的な土木技術の基礎を築き、世界でもその力を発揮した新時代の日本人技術者たちを紹介。 加古里子さんといえば、『だるまちゃんとてんぐちゃん』のだるまちゃんシリーズや『からすのパンやさん」などのからすシリーズを思い出す。どんな話だっかたかなと、今回あらためて読み返してみたら、お話もさることながら、丁寧な描写と、物にたいする眼差しに強い熱を感じた。それもそのはず、東京大学工学部応用科学科卒業、工学

          「英雄たちの選択」でとりあげてくれませんかね?『海外の建設工事に活躍した技術者たち 青山士・八田與一・久保田豊』

          ”明日からやる”という言葉は辞書にない。『土木技術の自立をきずいた指導者たち 井上勝・古市公威・沖野忠雄・田辺朔郎・広井勇』

          土木の歴史絵本第4巻。明治政府は、外国人に頼るだけでなく、土木の技術者を育成するため優秀な青年を選んで欧米に留学させ、次の指導者になるように努めました。その代表的な5人の功績を紹介しています。 いよいよシリーズ4冊目。日本人が近代的な土木技術を確立していくシーンまでやってきた。新年の抱負を問われれば「明日からやる」と答えるなんてもってのほか、ここに登場する5人は1時間でも勉強を怠れば、日本の発展はそれだけ遅れると考え、努力し、学び、知識をいかして活躍した。正月早々、引け目し

          ”明日からやる”という言葉は辞書にない。『土木技術の自立をきずいた指導者たち 井上勝・古市公威・沖野忠雄・田辺朔郎・広井勇』

          The Dawn of a New Era 文明開化の音はきっと工事の音『技術と情熱をつたえた外国の人たち モレル・ブラントン|デ=レーケ・ケプロン』

          土木の歴史絵本第3弾。江戸時代の終わり近代文明の夜明けに、明治政府は諸外国から土木の技術者をまねきました。「お雇い外国人」とよばれた技術者の活躍で日本の近代化に多大な貢献をしました。 鉄道を引き、鉄橋を架け、灯台をたて、街をつくり、水道、貯水池、港、川の改修、あらゆる土木技術を日本に伝えた外国の技術者たち。外国人に教えてもらっていくつも工事をしている間、日本の若者が土木技術を学ぶために海外留学をしていた。いくつものプロジェクトが完成していき、何年かたったとき、海外で学んでい

          The Dawn of a New Era 文明開化の音はきっと工事の音『技術と情熱をつたえた外国の人たち モレル・ブラントン|デ=レーケ・ケプロン』

          武将のみなさん、てっきり戦だけにうつつをぬかしているのだと思っていました。ごめんなさい。『川を治め水と戦った武将たち 武田信玄・豊臣秀吉・加藤清正』

          いまからおよそ400から500年前、互いに領土をめぐって争っていた戦国時代、城や道をつくり、堤防を築き橋をかける仕事は、普請(ふしん)とよばれていました。侍たちは攻撃に備える一方で、自然や国をおさめ、民の生活をまもることにも力をそそいでいました。 華やかな築城、短時間で築いたエピソード、こんな大きな石をどうやって運ばせたんだろう。水責めとは考えたな!なんて、なんとなく知ったつもりでいたけれど、それってまさしく土木技術のこと。まったくもってノーマーク。大河ドラマも目をハートに

          武将のみなさん、てっきり戦だけにうつつをぬかしているのだと思っていました。ごめんなさい。『川を治め水と戦った武将たち 武田信玄・豊臣秀吉・加藤清正』

          行基様!カリスマ土木技術者『暮らしをまもり工事を行ったお坊さんたち』

          日本で初めて人々のための土木の工事の仕事をしたのは、お坊さんたちでした。どうして土木の仕事をお坊さんがやったのか。なぜお坊さんがやるようになったのかを解き明かします。 正直言ってこの本を読むまで、お坊さんと土木に関わりがあることに全く気付いていなかった。聞いたことのある有名なお坊さんなので、ひょっとしたら歴史の授業かなんかで習っていたとか?卒業するときに習ったことたくさん置いてきたからなー。 関西在住の人には馴染み深い昆陽池(こやいけ)は、行基が今から1290年ちかく前に

          行基様!カリスマ土木技術者『暮らしをまもり工事を行ったお坊さんたち』

          橋をつくった人の名前を僕たちはまだ知らない。 『肥後の石工』

          橋をつくった人のことを意識したことがない。「黙っている」土木。それがまたかっこいい。しかしながら、美しい構造、高い技術力をもっと声高に叫んでもいい。聞きたいのだ。橋の声を。 「肥後の石工」今から170年以上前にアーチ式石橋を架けた岩永三五郎さんをモデルに書かれた小説。橋には敵の侵入を防ぐために、橋を落として城を守る「しかけ」があった。その秘密を外部にもらさないために、橋の造作にかかわった職人はみな『永送り』になったらしい、という怖いエピソードから物語が始まります。『永送り』

          橋をつくった人の名前を僕たちはまだ知らない。 『肥後の石工』

          元祖マッチョ重機 『つちをほらなくなったスチームショベル』

          つちをほっているときが、なによりも幸せ。働き者のスチームショベルのスティーブがある日、子どもとおばあちゃんのちょっとした会話を聞いて、つちを食べることをやめて工事現場からはなれて大騒ぎ。自分の仕事に迷ったり、わからなくなってあれこれ考える。なんだか身近な日常風景。モヤモヤを乗り越えて元気になれる自己啓発「絵」本。 スチームショベル(steam shovel)は、土砂や岩石を掘削したり移動させたりする、蒸気を動力とする掘削機(くっさくき)。ウィリアム・オーティスが1839年に

          元祖マッチョ重機 『つちをほらなくなったスチームショベル』

          その先につながっているものはなんですか? 『だんだんできてくる(4) 橋』

          橋を渡る時、その瞬間だけ左右の視界が広がりすきっとした気分になる。こっち側とあっち側の間にある空間を繋ぐ橋。大小あれどその役割は同じ。そこらじゅうにある橋の数だけ”つなぎたい何か”があったということ。 扇型にピンと張られたストライプのワイヤーが特徴的な斜張橋(しゃちょうきょう)という種類の橋をつくります。どんなふうに橋がつくられていくのかを定点観測の視点で、1ページ1ページどんどん橋ができあがってきます。専門的な工程を抵抗感なく読みすすめることができるすっきりとした絵と、文

          その先につながっているものはなんですか? 『だんだんできてくる(4) 橋』

          道路ってどうやってつくってるんだろう?を教えてくれた。『どうろをつくる じどうしゃ』

           ちいさなため息。また工事か。車線規制でいっきに流れが悪くなる。それでいて、車線変更と譲り合いが華麗におこなわれ、なんとなく車同士のコミュニケーションがとれた時は、気分がいい。いつの間にかはじまり、黄黒シマシマ看板の位置がなんとなく移動していて、なんとなくすっきりしたなと思った時には、道路工事が終わっている。その場所で工事をしていたことはすぐに忘れる。何食わぬ顔で、また毎日走る。 深夜の工事現場は黄色のトラックを照らし出すライトのオレンジ、赤色の点滅を、時間が止まったみたい

          道路ってどうやってつくってるんだろう?を教えてくれた。『どうろをつくる じどうしゃ』

          土木ってなに?

          土木に興味をもちはじめてまだ2年ちょいの駆け出し 橋、ダム、道、工事現場をちょいと物見遊山 もうちょい知りたくなってきた なに?あれなに?どうやってんの?をちびちび解決