追加された次元
追加された次元
天へと帰還する銀の光
その束
白い風車がゆっくりと回転する
その軌跡
自らの複製を企む者よ
乾いた6月の夜に辺りを見回すがいい
その扉はお前を隔離するものか、それとも―――
売り渡すものか
張りめぐらされた信号径路
その新たな次元
空間とは無縁の
五感とは無縁の
再生ではなく
再生産となったもの
それこそが紛れもなく生である、と―――
全ては形を変えるのみであって
永遠である、と―――
声高に叫び、喚く組織体
そして、その傍らで
その力によってのみ
朽ち果てる速さをコントロールする肉体
場所
時間
環境
無意味な関数となったそれら・・・
(2007.7.5)
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