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プレコンサートのご案内~第40回定期演奏会~

毎度恒例のプレコンサート、今回も開催します!

前回と同じく、舞台上手(ステージに向かって右側)の花道にて開催しますので、当日はお早めにお越しください!

前回、第39回定期演奏会でのプレコンサートの様子

今回はダブルリードアンサンブルと、金管楽器の演奏の2つです!

毎度お馴染み、編曲者であるW(夫)氏に、編曲のポイント、聞きどころ、選曲の意図を聞きました!

「子供の場景」から、見知らぬ国と人々/R.シューマン

ダブルリードの三重奏(オーボエと、2本のファゴット)による演奏です


ん?なぜここでドイツ生まれドイツ育ちのシューマンが出てくるのか?と思われた方も多いと思いますが、選曲を間違えたわけではありません。

グリーグは若いときにドイツのライプツィヒ音楽院に留学しており、そこでシューマンの音楽に沢山触れています。シューマンの妻であるクララの演奏もよく聴いたそうです。

グリーグのピアノ協奏曲の冒頭は、シューマンのピアノ協奏曲の影響を大きく受けています。どちらの作品も美しい旋律が次々に現れる、大変素晴らしい作品です。

シューマンなんて、妻であるクララの名前をメロディに採用しており、妻に対する愛が相当なものであるのが分かります。
クララの名前を文字に起こすとClara。冒頭にオーボエがC(ド)→H(シ)→A(ラ)→A(ラ)と演奏するメロディがそれです。

シューマンもグリーグも、どちらも夫婦仲が大変良かったそうで、二人の音楽にはその夫婦愛を思わせる美しさで溢れています。いつまでも聴いてたい、そんな音楽です。

プレコンサートは、お越しいただいた皆様を、今から100年少々前の音楽の世界へ導く役割です。今回の演奏会は北欧のプログラムですから、シベリウス、グリーグの作品の中から選ぶのでも構わないのですが、何だか安易な気がして仕方がありません。そこで、グリーグに大きな影響をもたらしたシューマンの作品に、演奏会の先導役を担って頂こうと考えました。

見知らぬ国と人々について


我々日本人からすると、北欧の国といえば良い悪いは別として、福祉が手厚く(=税負担は重い)、寒くて雪が多い、夏の白夜、冬はなかなか日が昇らない…、ぐらいでしょうか。サンタがフィンランドの人物で、ノーベル賞のノーベルがノルウェーの人物であったということぐらいで、正直あまり身近である、とは言えないかもしれません。

ペールギュントも、フィンランディアも、シベリウスの交響曲第1番も、そんな「見知らぬ国と人々」が描かれた作品です。

いわゆる「吹き出し」をイメージして下さい

吹き出しのイメージ

見知らぬ国と人々についてを聴いて頂くと、何だかフワフワした、上の画像のような吹き出しが脳裏に思い浮かぶ気がします。

演奏会の本編で演奏する曲は、北欧の雄大な自然、慎ましく暖かな人情、遅れてやってくる春への喜び、あるいは隣接する強大な国からの軍事的圧力など、北欧の国々の様々な面を見せてくれる作品達です。

シューマンのこの作品を聴いていただいて「見知らぬ国と人々」への想像を掻き立てていただき、本編をお楽しみ頂ければと思います。

フィンランディア讃歌/J.シベリウス

トランペット、トロンボーン、チューバによる七重奏による演奏です

このメロディは、演奏会の本編で取り上げる「フィンランディア」でも登場しますので、プレコンサートでしっかり「予習」して頂こうと思います。本編ではフルートやオーボエなどの木管楽器と弦楽器によって演奏されますが、それを金管楽器の皆さんによって、時に優しく、時に力強く演奏いただきます。

フィンランディアという作品は、発表された当初から、当時フィンランドを支配したロシアの圧政を跳ね返す、フィンランドの人々の愛国心を高める音楽として人気を博しました。ロシアから演奏禁止処分が下されるも、曲のタイトルを変えて監視をかいくぐり、あちこちで演奏されたそうです。

実は、曲の中間あたりに出てくるメロディは、作曲者のシベリウス自身によって讃美歌「Be still ,my soul(安かれ、我が心よ)」としても編曲されています。

讃美歌ということで、今回はトロンボーンを中心とするアンサンブルで演奏してもらおうと考えました。

トロンボーンは元々教会の中で合唱(讃美歌)の低音域の補強として使われてきた歴史があります。現代とはイメージが異なりますが、かつては聖なる楽器とされ、俗な楽器で構成されたオーケストラでは、ベートーヴェンが運命を作曲するまで用いられなかったそうです。

トロンボーンの皆様

力強い音を出すイメージがありますが、実は豊かで柔らかな音を出すことも得意。本編のフィンランディアでは、冒頭でフィンランドに圧政を敷くロシアを演じます。しかし、プレコンサートではその逆の、フィンランドの人々が強く望んだ平和を奏でて頂こうと考えてます。

途中でトランペットにも加勢頂き、チューバによる豊かな低音も取り入れ、トロンボーン、ひいては金管楽器の役の幅の広さを実感頂ければ幸いです。

プレコンサートは12:40に演奏開始予定です。

浅草観光かねがね、お早めにお越しください!!

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アンサンブルSAKURA第40回定期演奏会
日時:2023/11/19(日)12:30開場13:00開演
⚠️開演時間が1時間前倒しとなってます⚠️
会場:浅草公会堂
指揮:高石治
入場料:1,000円(当日券あります)

曲目:
グリーグ/ペールギュント 抜粋
シベリウス/フィンランディア
シベリウス/交響曲第1番

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