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第3回  脱プラ!副資材にまでこだわりまくったエシカル素材について

今回Enter the Eより待望のオリジナルブランド展開に伴い、オリジナルブランド商品が出来上がるまでの裏側を大公開します!
全6回構成になっていますので、ぜひご覧ください!

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◆副資材について

今回製作した、ブラウス&スカートは、裏地やボタンなど”副資材”と呼ばれるメインの生地以外の部分にもこだわっています。

お洋服が、洗濯されること、最終的に廃棄されてしまう場合のことを考慮し、副資材も脱プラ!!生分解性の素材で製作しました。

CO2排出量や水の使用量も意識しながら、最終廃棄される際の事まで意識して洋服はまだ多くありません。「ゆりかごから墓場まで」を考え、脱プラスチックにした背景があります。

♦︎絶対にやりたかった”脱プラスチック”

ボタンや裏地までも生分解性素材を選定

1つはマイクロプラスチック 洗濯による【マイクロプラスチック】ファイバーの流出を大きく問題視しています。 毎年 50 万トンのマイクロプラスチックファイバー(= ペットボトル 500 億本)が海に流出し、 世界 6 大陸、18 カ所の海岸でマイクロプラスチックファイバーが発見されています。

このマイクロプラスチックファイバーは多くの海洋動物に間違えて食べられ、それを 食べる私たちの身体に戻ってきます。私たちの体内には 1 週間に【クレジットカード】 1 枚分のプラスチックがあるとされています。

世界の海洋に放出されるすべてのマイクロプラスチックの3分の1以上(35%)は、ポリエステル、ナイロン、アクリルなど、合成繊維からのものです。

主要な合成繊維であるポリエステルは、現在62%の市場シェア を占めており、ナイロンの平均6倍のマイクロプラスチック繊維を排出しています。

とくに日本は世界でも最も多く洗濯をします。 
年間で平均520回も洗濯をするので

今回オリジナルを作るときには、どうしても脱プラにこだわり
洗濯をしたとしても被害を大きくさせないようにしたかったのです。

2つ目は、万が一の使用後のことを考えました。
価格やトレンドを優先するあまり 90年以降安い材料を使うことが普通になってきてしまいました。
合成繊維は、お洗濯のしやすさや、着ているときの機能性など私たちの暮らしを便利や快適さを与えてくれましたが、

いわゆる混ぜ物をつかう繊維・アパレル部門の再生不可能な原材料の使用量は3億トンに達し、組成自体が長くもたないものが多く、2次流通でも売れない現状があります。

例えば有名なのはチリ北部のアタカマ砂漠で、北米を辿ってきた使い捨てファッションの衣類は2次流通でも質が悪いため売れ残り、最終着地となるチリの砂漠では違法投棄が問題になっています。

安い合成材料では分解するようには設計されておらず、地下水や周囲の土壌に有毒物質を放出する可能性があり有毒な墓地になっています。
月間およそ59,000トンの衣類が運ばれ、メタンとCO2を大気中に放出する可能性があります。
合成繊維や化学処理された衣類は、場合によっては生分解に約200年かかり、廃棄されたタイヤやプラスチックと同じくらい有害です。

だからこそ使用後、最悪燃やされたり、埋め立てられても生分解するよう、裏地、ボタン全て脱プラにしましたし、
回収するようタグにQRコードをつけました。

♦︎脱プラ:ボタンの選定


生分解性のある貝ボタンを採用

デザインの印象を崩さず、本当に表現したい雰囲気のままを表すことができたのは"貝"でした。
貝ボタンは光沢があって、表情豊かです。
今回のお洋服との相性もとても合い、良いバランスが取れました。

貝は生分解性があり、土に埋めると微生物が食べ、無くなってしまうという特徴があります。
BLOG:奥深い「ボタン」の世界~環境に配慮したボタン~


♦︎脱プラ:裏地の選定

キュプラで作られた裏地

裏地に関して、おそらく世の中で出回っている裏地のほとんどはポリエステル素材です。
ポリエステルは石油由来の素材ですが、今回はポリエステルを使わずに商品を作ろうと決めていました。

そこでキュプラというコットンの種の周りに生えている産毛を利用した素材を使用しました。

コットンの種の周りに生えている産毛は、本来破棄してしまう部分でした。しかし溶液で溶かし固めると、シルクの様な艶がでて、線が細くきめ細やかで肌触りが滑らかな魅力的な生地になります。
それがキュプラです。

化学合成繊維商品を着ると、静電気で張り付いたり、ムズ痒いと感じた経験はありませんか?
キュプラはそんな体験をすることがなく、サラッとしていながら天然繊維が持つ保湿力で私たちの水分と油分を奪いません。

なので、素肌にそのまま身に付けて欲しいと思っています。
冬は少し寒いかもしれませんが、それ程、自信のある素材を細部にまで使用しました。

ちなみにキュプラは日本の旭化成さんが開発した素材です。
日本の技術で開発された素材ということもあり、使用させていただきました。

◆脱プラ:洗濯タグ、織ネーム

他にも、まだまだこだわりの点は尽きません。
次はタグについてです。

首元にあるブランドのネームタグや、左脇についてる洗濯タグと言われるタグにもこだわり、記事と同様全てにオーガニックコットン組成100%を使用しました。

理由は、肌当たりが良いという着る人にとっての利点。
そして、商品が最終的に廃棄された際に生分解され、CO2の発生を少なくできるという利点からです。


環境負荷が少ない素材として各部分でオーガニックコットンを使用しています。 

♦︎脱プラに対する取り組みを代表植月が話している動画はこちら


最後まで、ご覧いただきありがとうございました!
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オリジナルブランドHPはこちら


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