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ポジティブ心理学について聞きかじった話と映画感想文:ガタカ(GATTACA)


今日は夕方、ポジティブ心理学を大学で教えている女性に、子供服のお下がりをいただきにご自宅に伺った。あちらはうちの娘より2歳年上で、まだ着られそうなお洋服をいつもくださるので助かっている。小さな洋服を一つずつ畳んで袋に詰めながら、聞いた。

ポジティブ心理学ってなに?

曰く、
「自然にやっていて楽しいこととか、よくできることってあるじゃない?それを横展開するイメージ。ストレングスファインダーで出てくる5つの強みでもいいんだけど、それをどうやって他の分野に使っていくか戦略を立てるのをお手伝いしたりしてるの」
とのこと。

その流れで日本ポジティブ心理学協会のサイトをよく見てみたら、ミハイ・チクセントミハイの動画がわかりやすい。(日本語スクリプトあり)

幸せになるには、フローに入ることだ、と。
これは簡単なことじゃなくて、技術と挑戦レベルが高いところで初めて成立する。たとえば何十年も訓練を積んだ音楽家が、作曲に向き合っているときなど。

Wikipediaより拝借


まずは得意なことを追求することで右軸を担保して、得意分野でチャレンジを高めていくと幸せになれるよね、というお話。

私はフロー状態に入れていることがあるろうか?と考えるとほとんどない気がする。そしてあまり幸福感は感じずに生きている。あなたは幸せですか?と聞かれると3割の人がYesと答えるらしいけど、その3割には入らない自信がある。

大体の時間、先ほどのグラフで言うと私は不安と心配と無感動と退屈の間を往復している(!)。仕事を比較的最近変えたためにスキルレベルが低い分野の仕事をしているというのもあるだろうし、必要以上に自己認識として不得手だと思っているからそうなってしまうのもあると思う。(インポスチャーシンドローム)

少しでも持っている強みを土台に、自分のスキルを上げながら自分を認めながら右上に上がっていくのがいいのだろう。それが難しいんだけど。


彼女のリビングでBGMにかかっていた音楽が綺麗だったので尋ねると、マイケル・ナイマンだった。それで映画ガタカに話がおよび(ガタカの音楽はマイケル・ナイマン)、観てみるといいわよと勧められる。

早速見てみた映画の感想をちょっとだけ。


97年作の古い映画なのだけど、優生思想がテーマで、今でも十分に楽しめる。出演しているジュード・ロウはこの時まだ24歳で若いのに才気立ってるのも見どころ。

イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウが共演したSFサスペンス。遺伝子操作で生まれた“適性者”が社会を支配する近未来。自然出産で誕生したビンセントは、“不適正者”として冷遇される人生を歩んでいた。彼は幼い頃から宇宙飛行士を夢見ていたが、それは適性者のみに許される職業だった。ある日、ビンセントはDNAブローカーの仲介で、下半身不随となった元水泳選手ジェロームの適性者IDを買い取る。ジェロームに成り済まして宇宙局「ガタカ」に入社したビンセントは、努力の末についにタイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれるが……。アンドリュー・ニコルの監督・脚本デビュー作。

映画.comより引用

そしてこの映画、なにより建築的に美しい絵がやたらたくさんある!一体どこで撮影したのだろうと思ったらフランクロイドライトだった。それならいいに決まってる。

こちらのNoteがちゃんとまとめていてくれているので建築好きな方はぜひご参照ください。

遺伝子操作やらAIやらで本来なら得られなかったすごい力やすごい創作が出来ちゃったりするけど、そうなると逆にバグだったり欠陥があることが魅力になったりする世界が、訪れるのだろうか。

私にもモテ期到来の可能性。

SNSに疲れた夜に、そんなものがなかった97年に記憶を飛ばせるのでおすすめです。


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