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本、読んだで。

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読んだ本の記録です。浅く軽く、書き残しております。
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記事一覧

【807回】姫野桂「ルポ高学歴発達障害」

例えば、「空気を読めない」「マルチタスクが難しい」「言葉をそのまま受け止める」「思いつい…

のらねこ
2日前
7

【806回】阿部恭子「高学歴難民」

「東大、京大、阪大、名大、北大、九州大…なんて頭いいんだろう」 20世紀末、高校生だった僕…

のらねこ
3日前
1

【805回】藤原正範「罪を犯した人々を支える」

例えば、相模原障害者施設殺傷事件のような大変な被害を及ぼした殺人事件の裁判報告は、報告さ…

のらねこ
4日前
3

【804回】安部公房「カンガルー・ノート」

僕が大好きな漫画に、ジョジョの奇妙な冒険がある。 合計120巻を超えるストーリーの壮大さ。そ…

のらねこ
5日前
3

【801回】甲斐みのり「日本全国 地元パン」

表紙を見るだけで、口腔が刺激される。腹減った。 2024年の時代でも、これほど、各地域にしか…

のらねこ
8日前
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【800回】勝田茅生「ヴィクトール・フランクル それでも人生には意味がある」

第2次世界対戦での、ドイツが行った歴史上最悪行為の虐殺が行われた「絶滅収容所」の体験を記…

のらねこ
11日前
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【799回】細見均「絵心がない先生のための図工指導の教科書」

本書を手にしたのは、出版社のページで目次を確認したからだ。 つまり、「図工の評価について知ろう」と「不安解消用具指導のポイント」である。 特に、「作品の評価の仕方」の項は、強く唇を噛んでしまった。 どれだけ、今まで、「本人が楽しそうだからいっか」「一生懸命やっていたなあ」「思い思いの作品を作っていた」と感覚で評価していたか。 おそらく生徒は、自由に作った、楽しかった。けれど、これが何の勉強になるんだ?と思っていただろう。 大切なのは、「目標」なのだ。 いくら、おもしろい

【798回】バスティアン・ハイン、若林美佐知「ナチ親衛隊(SS)」

ナチスの親衛隊の誕生、拡大、実験や虐殺、戦後の裁判、ドイツ社会への復帰まで。 偏った考え…

のらねこ
13日前
1

【797回】高松美咲「スキップとローファー 10巻」

前巻から、友人を連れて主人公の故郷に行くエピソードが描かれていた。 本巻は、その続きであ…

のらねこ
2週間前
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【796回】渡辺和子「置かれた場所で咲きなさい」

うつ状態では決して開けない。 置かれた場所で、何をどう咲かせろというのか。怒りが湧いてく…

のらねこ
2週間前
3

【795回】沼田和也「牧師、閉鎖病棟に入る」

牧師が、精神科の閉鎖病棟に入院する? 牧師、精神科、閉鎖病棟というあまりつながらないよう…

のらねこ
2週間前
5

【794回】上村真也「愛をばらまけ 大阪・西成 けったいな牧師とその信徒たち」

再読なのだが…初めて読むかのようにスルスル読んでしまう。 大阪・西成。釜ヶ崎のそばにある…

のらねこ
2週間前
2

【793回】堀川惠子「教誨師」

再読。ページを捲る手が止まらない、という本ではない。教誨は「受刑者に対して行う育成を目的…

のらねこ
2週間前
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【792回】最首悟「能力で人を分けなくなる日」

最首悟と3人の中高生の対談。 人は能力によって、価値が決まるのか。生き死にを決められるのか。 人は…自分という一人ではない。相手とともに作られていく。 この「あなた」は私にとってどんな能力や価値があろうとも関係ない。 恋人や家族のような濃厚な関係とも限らない。 僕が、同僚A先生を頼り、A先生が僕に仕事を依頼する。 僕がB先生に悩みを語り、B先生が僕に愚痴を吐く。 同僚性を出せば、それぞれの職員の得意不得意がある。A先生には仕事の依頼を、B先生には相談を…と関わりを選択