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庭園ガイドさんのプレゼン(No.206)

コロナが明けた今年の秋、私は
山梨方面の日帰りバスツアーに
参加してきました。

滝の鑑賞や松茸の和風膳ランチ、
りんご狩りの後に立ち寄ったのは
ハーブ庭園でした。

一般名詞で”ハーブの庭園”かと
思ったら、そういう名称の
テーマパークだったのです。

観光バスが着くごとに、
1台に1人のガイドさんが
付いて園内を案内します。

昔からバスガイドさんとは
案内上手の説明上手でしたが、
テーマパークのガイドさんの
プレゼンもなかなかのもの。

ハーブ庭園はハーブを使った
基礎化粧品のショールーム的な
位置づけのようで、ハーブを
体験しつつ、その場で商品を
買ってもらう場所のようでした。

まずは、入り口に近い場所の
植物の葉っぱをちぎって皆に
なめてもらいます。

ほんのちょっとでも甘い。
それは各種甘みに使われている
ステビアでした。

今まで人工的で体に悪いと思って
きたステビアですが、
一気に見方が変わりました。

建物の中では、そのステビアを
使ったフルーツティーの試飲も。
植物由来の甘さだとわかって
安心して飲めました。

さらには、化粧水、乳液、ハンド
クリームを手に塗って、サラサラ感
を全員が体感しました。

基本は通販で買う商品なのですが、
「今この場で買っていただくと…
送料もかからないので、
定価○○円のところ、△△円に
いたします」
ということで、その場で飛ぶように
売れていましたね。

相手を行動(購買)に導く
説明ということで、それは
見事なプレゼンテーションでした。

専門的にガイドさんのプレゼンの
素晴らしさをご紹介すると、

肩かけ式スピーカーで
屋外でも全員に声を届けている
その場で体験させる
(試飲と塗布)
フリップ(プレゼンボード)
を使って説明
 ※フリップは何百回でも使える
フリップの中で数字を紹介
さくらももこさんの著書に紹介
されていることで権威付け
ヘッドセットがあるので
両手でジェスチャーできる
(帰宅後ではなく)
その場で買う仕掛けにしている

プレゼンテーションという言葉が
日本であまり馴染みがなかった時代から、
デパートなどの実演販売員のプレゼン力
は認められていましたが、
テーマパークのガイドさんのプレゼンは
それ以上かもしれません。

そのガイドさんは、お昼の情報番組
「ヒルナンデス」の企画でタレントたちが
バスツアーで来園した時も
説明されたそうです。

彼が特別に上手なのか、それとも
こちらのガイドさんは全員彼のレベル
なのかはわかりませんが、
勉強のためにぜひ案内を受けて
みていただきたいです。

素晴らしいプレゼン、
ありがとうございました。

ハーブ庭園旅日記(勝沼市)


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