今までnoteは見るのみで投稿するのは初めてです、インスタグラムはちょくちょくしているのですがnoteに勝手に壁を作っていて一歩を踏み出せませんでしたが、昨日実に嬉しい出来事が有ったので彼から勇気をもらい記念すべき日にあやかって第一歩を踏み出すことにしました。。

Restaurant anpeiji
 
レストラン　アンペイジの安平次シェフとの出会いはエプルヴェが開店する少し前の16～17年前の面接の時でした。
 
当時の僕は自店のオープンに向けての準備でスタッフの募集をしていて専門学校の新卒のパティシエの採用は決めていましたが、あと一人補助的なスタッフを探していて主に主婦の方たちの面接をしている時にフランス時代の知り合いのパティシエから「料理をしている人だけどお菓子を勉強したいという人がいる」という連絡をもらい面接をしたのが初めての出会いでした。
 
当時、彼は「いずれ実家のお店をフレンチのお店としてやっていきたい」「無給でもいいので研修をさせて欲しい」と語ってくれ話をしたのは少しの時間でしたが、僕が個人的に持っていたそれまでのキュイジニエ（料理人）の印象とは違い「随分おとなしいな」「優しそう」で「正直大丈夫？」という感じでした。（当時、僕の持っていた料理人の印象はどんなんだったんだという感じですが其処に関しては誤解も招きかねないのでまたの機会に　笑）
 
僕もオープンしてみないとどうなるかも分からないので「オープンして暫くしたらとにかく連絡をします」と言って保留という形にさせてもらいました。
 
オープンしてほどなく嬉しい予想外で忙しくなり、連絡をすることすら忘れており暫くしてから連絡をして来てもらう事になりました。お菓子屋は初めてではありますが厨房の経験は長く作業の一つ一つが丁寧で早くて綺麗でした、そして新卒のスタッフたちの本当に良いお手本として3か月間でしたがエプルヴェにとっても良い研修をしてくれました。
経験 | 京都亀岡のケーキショップ　エプルヴェ　イシカワ (ameblo.jp)
 
それ以降実家（現在のrestaurant anpeiji）のお店にも食事に行かせてもらったり、初期のエプルヴェのホームページを「研修の御礼に」とサプライズで立ち上げてくれたりと親交は続いていました。
 
それから彼は再びフランスへ行ったり京都の名だたるお店で働いたりと着実に自分のスキルをアップしているのを見聞きしていて「彼は本当にお店をやるんだな」と思いました、それからどれくらい経ったかは忘れましたがエプルヴェに足を運んでくれ「お店をやることになりました」と報告をしてくれた時にはこちらも一緒に喜んだのを覚えています。
 
連絡も頂いていたので、彼を知っている元スタッフたちと早速食事に出かけ初めてお店を見た時には前のご実家のお店の印象もあった事から「全く別のお店が出現した」「突如ゴジラが出現した」くらいの驚きと感動でした。anpeiji(アンペイジ )スタート！ | 京都亀岡のケーキショップ　エプルヴェ　イシカワ (ameblo.jp)それから何度も色んな理由を作って伺っていますが行くたびに料理やデセール、カトラリー、ドリンクそして何よりサービスの方も素晴らしく安君（いつも彼を呼んでいるニックネームで）の料理をサポートされていて今だから言うんではなく「必ずミシュランの星を獲る」と周りにも安君にも言っていました（どの立ち位置から言ってんの感も有りますがここはスルーでお願いします　苦笑）、立地こそ少し市内の中心からは遠く交通の便が決して良いとは言えない場所ですが（安君ゴメンね）、もともとミシュランはそのお店の為にわざわざ行く価値のあるレストランという事ですからコンセプトには合っていますよね。。
 
僕がどうして安君とずっと親交させてもらっているかと言うと一言で「彼の人柄」につきます。「おとなしい」「優しい」もさる事ながら真面目でコツコツ自分のセンスを信じて貫き一つ一つ目標に近づいていく姿をずっと近くで見ていたかったからだと思います。
 
エプルヴェ研修最後の日に安君から当時居た若いスタッフに向けて今でも自分の中にあってそれ以来ずっと僕自身も最も大切にしている言葉
 
「誰でも出来る事を、誰よりも頑張る」
 
料理のスキルや経歴も大事だとは思いますがそんな言葉を出せる人が目標に近づけないはずは絶対に無いと思いますし、安君がそれを証明してくれた事に心より感謝をしたいです。
目の前の事を積み上げずにその上には積み足せないし、簡単な事の様に思いますが継続的にするのはやっぱり信念みたいの物が要りますね、安君は持っていると思います。
 
安君からすると3か月研修しただけのお店に未だに足しげく来てくれ、僕たちの知らない世界も見せてくれ、こちらがずっと安君から研修をさせて貰っているのです。
 
安君、restaurant anpeijiの皆様この度はミシュラン一つ星獲得本当におめでとうございます。勝手ではありますが自分の事の様に喜んでおります、この先もまだまだ大変なこともあるかとは思いますが自由に安君らしく一歩一歩確実に進んで行かれる事を一緒に楽しませていただきます。