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テクノ新譜試聴メモ:2019-04

今月の新譜チェック。

Qindek - Takes A Pad (Setaoc Mass Remix) [Form and Function FORM2]

Setaoc Massのいいリミックス仕事。低音に支えられた縦ノリのグルーヴの上で、3拍ループのシグナルのようなウワモノにずぶずぶハマれる。

Mike Parker - Novus Wave [Kynant 12]

マイク・パーカー先生のいつもの感じのず~っと聴いてられるやつです。

SSTROM - Drenched 2 [Rösten 8]

SSTROMはSHXCXCHCXSHの片割れ、Hannes Stenströmのソロ・プロジェクト。リリース文によると、制作マシンが水浸しになってしまったので環境を一新せざるを得なくなったことから生まれたEPとのこと!(ほんとかどうか知らない)。ディープスタイルながらもだいぶフロアに寄せたトラックになっており、踊れる。足もとの霧の中でなにかが蠢いているような感じ。

Helrad - track 2.3 (JoeFarr Remix) [Helrad Limited 2]

Helradは昔ながらの泥臭いハードミニマルを作っている新興アーティストで、今のところクオリティはまちまちなんだけど、JoeFarrのリミックスが暴れててやばいね。キックの重さもさることながら、がっつり歪んだウワモノがカットインのように差し込まれて上がる。

Shekon - Spirit Temple (Leghau Remix) [Children Of Tomorrow]

Leghauのちょっとハードめなやつ! 相変わらず丁寧にデザインされた世界観で、中音域のアンビエンスが重いローに埋もれず浮き立っている。

Homemade Weapons - Gravity [Samurai Music LP4]

テクノじゃないんだけど、今月はHomemade Weaponsのアルバムが出たので聴いてました。ダウナーなミニマル系ドラムンベースのなかでも、キレのいいソリッドなアーメンブレイク使いがひたすらにクール。どれも安定して良いなかで、"Svalsat"のかっこよさが光った。研ぎまくったカタナの刃みたいな。アートワークもイメージにぴったり。

■ ■ ■

「テクノ新譜試聴メモ」は、R-9が習慣的に行っている新譜チェックのなかから、気になったトラックについて個人的な覚え書きを残しておくものです。原則としてBeatport上で当月内にEPないしアルバムとして新規にリリースされたものが対象。通常は楽曲単位での紹介、まれにEPやアルバム単位で紹介することもあります。


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