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秋が来て(日記)

いつまでも暑い暑いと思っていたら、10月を回ったところで急に朝晩寒くなり、街を行けばキンモクセイが香りまくり、そんな盛りも過ぎようとしている。こうもせわしなく季節がうつろうと、体調が追いつかない人も多いんじゃないかと思います。

かくいう私も先日、にわかに寒気がしたかと思えば7度5分の発熱に見舞われ、半日ダウンしていました。症状は微熱のみで、寝て起きたらすっかり良くなっただけに、風邪やそのほかの流行り病とも考えにくく、季節の変わり目にたまになる不調だったのかもしれない。

今月は年イチの健康診断も受けました。特に数値上の問題はなかったけれど、もう少し身体を動かしたりしつつ、目まぐるしい秋冬にしがみついていかなきゃなという感じです。ときどきは自転車を出したりもしている。

鶴見川 綱島付近にて

伊豆旅行

今月半ばには平日休みを取って、96歳の祖母を連れた家族旅行へ行ってきました。10年ちょっとぶりの伊豆高原。気候にも恵まれたいい旅でした。

大室山から
富士山をバックに空飛んでいる人が大勢いた
箱根神社

今回の旅行の写真は印刷してフォトブックの形にしておきたいなと思って、あれこれ調べてみたところ、富士フイルムのハードカバーのフォトブック作成サービスが鉄板っぽかった。他にも安いものはたくさんあるみたいだけど、せっかく作るならフィルム写真と同じくらい、とは言わないまでも10年20年は劣化せずにもってほしいところ。

入稿にあたって専用ソフトウェアなどがあるのかと思ったら、それすらもなく、今どきはレイアウトから何からブラウザ上のWebアプリで完結するようにできているんですね。アップロードした写真をざっと既存のテンプレートに流し込むだけなら何も難しいことはなく、すぐに作れる。ただ、いざやってみるといろいろ凝りたくなり、よく撮れた写真は大ゴマで見せたいし、連続するカットはマンガのように見せたいな…とかやっていると、同人誌作るときみたいに無限に時間が吸い取られる。ほどほどのところで完成。

観たい映画がいろいろある

立川シネマシティーで『イコライザー THE FINAL (The Equalizer 3)』を観てきました。というか今、ほかにも観たい映画がいろいろある。あんなに楽しみにしていたジョン・ウィックもまだ行けてないし、評判のいいブロムカンプのグランツーリスモも終わってしまいそうだし、ギャレス・エドワーズの新作SFも来てる。

イコライザー、めちゃめちゃ良かった。昂った。実はこれまでシリーズに馴染みがなく、事前にアマプラで1と2を観たんだけど、完全にデンゼル・ワシントン演じる「マッコールさん」の魅力にハマってしまい、その流れで今回の3。邦題でファイナルと銘打ってはいるものの、お話は終わるわけではなく、ある意味で今後も無限に続けられるストーリーのフォーマットが完成したことで、逆説的にファイナルと言えてしまうような作りになっていた。

紳士的で神経質で、しかし義理堅く人情に篤いマッコールさんは、いわゆる欧米型のアクションヒーローというよりは日本型時代劇の主人公に近い。中村主水とか金さんとか寅さんとか杉下右京さんみたいな。飛んだり跳ねたりでない、静と動のアクションはある意味でデンゼル・ワシントンがいくつになっても演じられる(と思える)キャラクターなのでした。

上記の記事が、これ以上もうなにも言うことはないくらい充実したレビューで、わたしも作品を観てぼんやり思ったこと+それ以上のことをすべて言語化してくれていた。おすすめです。

モジュラーシンセの沼

この前、ある英語圏の音楽系YouTuberの動画を観ていたら、いまや無料のソフトウェア制作環境が充実しすぎていて、ハードウェアのシンセは贅沢品だよね、という文脈の雑談のなかで「モジュラーシンセに興味があるならフリーのカーディナルがあるし…」みたいな話があり、聞きなれないCardinal?というソフトについて検索してみた。そうしたらこれ、有名な"VCV Rack"からフォークした、VSTプラグインとして動作するオープンソースのバーチャルモジュラーシンセなんですね。今はこういうのがあるのか。

VCV RackはVSTとして動作するバージョンである"Pro"が有料で提供されているのですが、このCardinalは追加モジュールを自由に追加できない代わりに完全にフリーで利用できる。少し触ってみたところ、普通にLiveのクロックやMIDI入力に対応するVSTインストゥルメントとして使えて、動作もめっちゃ軽い。これ、いいじゃん! となった。

導入にあたっては、下記のブログが大変参考になりました。インストーラーを使わずとも、単純に解凍したうちの*.vst3フォルダをVST3のパス(C:\Program Files\Common Files\VST3)にコピーするだけだった。

モジュラーシンセ、理解したいなと思いつつも、いまさら大金かけて揃えていく気にもなれずにいたところ、Cardinalを使って一から学び直す機会を得られました。とても楽しい。楽曲制作のモチベーションが爆上がりしています。足りないのはこれだったのか。

初学者にとっては一般的なシンセでは馴染みのないような、目新しいモジュールがいろいろある。Mutable InstrumentsのPlaitsやMarblesのVCV版であるAudible Instrumentsの一連のものなんかもそう。JW-ModulesのNoteSeqFuというステップシーケンサーでは、発音タイミングや音価を変えて複数の再生ヘッドを走らせることでフーガを再現できる。こういった、ひと癖もふた癖もあるモジュールが1,000個以上プリインストールされているのですね。

笑ったのは、オプションでRoom brightnessやLight broomというパラメーターがあって、部屋を暗くして信号に合わせてピカピカするLEDを眺めるという、シンセサイザー特有のフェティッシュな遊びすらも疑似体験できるようになっていたところ。

久々に底知れない沼に踏み入ってしまった気分。もうしばらく時間をかけてCardinalに親しんでみて、またなにかアウトプットしたいと思います。

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