年末年始、リリースが多いかと思いきやレーベルの2018年ベストみたいなのが大量に出るので、純粋な新譜はさほど多くなかったりする…。この「焼き直し」みたいなベスト盤商法、もうダウンロード販売では定番になってしまっているけど、要は同じ曲がジャケ変えて新譜価格で出るわけなので、旧譜と被っていないかチェックする手間を考えてもあんまりよくないと思うんですよねえ。

今月は2点だけ。

Boston 168 - Hypnotic States [BPitch]

実はこれまで微妙に自分の趣味からは外れているものが多くて、あまり買ってこなかったBPitch Controlなんだけど、これはカッコ良かった。ダークでキックがビシビシ内臓に響く140bpmのテクノ。派手さはないながらも中低域の奥行きがあり、展開もツボを押さえた作りで好み。Boston 168はイタリアのデュオでOdd EvenやAtticからも出している。

Sept - Sin Area (Pfirter Remix) [voxnox]

癖になる呪術的変則キック！　これは絶対DJで使いたいやつ。オリジナルは普通にイーブンの4つ打ちなので、これはさすがのPfirterのセンス。A面の曲はSetaoc Massがリミックスしている。このレーベル今年も引き続き熱いですね。

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「テクノ新譜試聴メモ」は、R-9が習慣的に行っている新譜チェックのなかから、気になったトラックについて個人的な覚え書きを残しておくものです。原則としてBeatport上で当月内にEPないしアルバムとして新規にリリースされたものが対象。通常は楽曲単位での紹介、まれにEPやアルバム単位で紹介することもあります。