ザ・リーサルウェポンズにめちゃめちゃハマった

4月3日の本兌さんの記事(ザ・リーサルウェポンズのアルバムが出た|ダイハードテイルズ)で知ったバンド、ザ・リーサルウェポンズのデビューアルバム『Back To The 80's』が超気に入ってしまって、ここのところ一日中聴いています。4月1日にデジタルリリースされて、AmazonやiTunesほか各種サブスク系音楽配信サイトでも聴ける。いまのところ、CDなどの物理メディアではまだ出ていないみたい。

いやあ、なんでしょうね。レトロフューチャー的なド直球の80'sシンセポップに乗せて、「給料日がうれしい」「スーパーカブが好き」「ホッピーがうまい」「虫がこわい」みたいなものすごい庶民的なことを、謎のアメリカ人がカッコよく歌うみたいなのがツボに入ってしまって。ネタやノリだけでなく、好きなこと、やりたいことを全力でやってるのが響いたんだな…。12曲入りのアルバムの全曲がキャッチーなシングルA面みたいな曲で埋め尽くされていて、40分未満ながらすごい聴きごたえです。おすすめです。

アルバムの全曲プレビューがこちら

ザ・リーサルウェポンズ(The Lethal Weapons)は今年現れたばかりのバンドで、ボーカルのサイボーグジョー(@CyborgJoe2)さんと、作詞・作曲を担当するアイキッド(@aikikiyohisa)さんのデュオ。

なにしろ、サイボーグジョーさんのインパクトがすごい。時空に飲み込まれておかしくなったマーティー・マクフライみたいな赤いベストにバンダナ、ティアドロップサングラスに指ぬきグローブと、胃もたれするほど80年代なのだ。そして流暢な英語とペラッペラの日本語でめっちゃいい声で歌う。

一方、アイキッドさんはももクロに楽曲提供するなど元々実績のあるトラックメイカーの方だそうで、リーサルウェポンズに関しても全体的なプロデュースから主要な映像制作まで彼がやっておられるようです。楽曲はほぼ打ち込みっぽいけど、MVではギターもショルキーも弾いてる。多才!

アルバムの発売に先駆けて、2019年1月からYouTubeに6曲ものMVが先行公開されて、じわじわと話題になってはいたらしい。わたしは寡聞にして知らず、前述のとおりほんの数日前に知りました。でもう、MVを見て大好きになっちゃって、アルバムを聴いたら他の曲も全部良かったみたいな。

公開されているMVから順にご紹介しますね。

サイボーグメカニンジャ

はじめにこの曲を聴いて、へぇ~なんか日本か海外か分かんないけど、サイバーパンクな世界観でちょっとレトロな雰囲気のEDMなのねくらいに思っていたんです。殺陣のシーンとかインディーズ映画っぽいし、そういうタイアップなのかなとか。

でも、なーんか引っ掛かりがある。このバンダナの人、よりによってこの格好で「アイアムサイボーグ」とかふざけているのかマジなのか、アメフトマスクの人はなんでメタリカのTシャツなのか。っていうか、熱唱しているけど、サイボーグメカニンジャって何だ?

で思ったんですけど、この妙な違和感…引っ掛かりって、ニンジャスレイヤーの『ゼロ・トレラント・サンスイ』を初めて読んだときと同じだったんですよ。本人は大マジなんだろうけど、なんか様子がおかしい。気づいたらクセになっちゃって、「ッサァ~イボォ~グメェ~カニンジャ~」が頭から離れなくなってしまう。サイボーグメカニンジャの意味は分からない。

昇竜拳が出ない

ほかにどういうのがあるのかなとYouTubeチャンネルを辿ったら、次がこれだったのでもう大好きになっちゃった。なぜか急にストIIのケンのテーマのカバー…に好きな歌詞をつけて歌うというのをやっていて、手作り感満載のビデオも小ネタが詰まりまくっている。これは2月に公開されたときに、ゲームメディアに拾われるとかしてちょっと話題になっていたんだって。

ある意味これでけっこう腑に落ちましたよね。だってリアルにアレンジかっこいいですよこれ。バカバカしいことを本気でやっているからかっこいいわけで、なんで今80年代でストIIでこの格好なのとか言われても、単に好きだからなんですよきっと。愛だよこれは。

(※5/22追記)
「昇竜拳が出ない」MVは公開が終了したため、YouTubeのリンクを取り下げました。

80年代アクションスター

アルバムの1曲めにして、YouTubeに最初に投稿されたMVがこれ。このアルバムのいいところは、最初の「アーニーキ! アーニーキ!」で開始1秒でテンションが0から100までぶち上がるところです。80年代のアクション映画スターの名前を次々に挙げて、チョーカッコイイってずっと言っている歌。

これとかも、いちいち小ネタで笑わせようとしているのは確かなんだけど、ホント好きなんだね…というのが根っこにあって、だからこその圧なのだ。急にどうした、と思ったとしてもこっちの事情はお構いなしに、シュワちゃんがデカい戦車落札したとかの豆知識を入れてくる。アイルビーバックで親指立てて沈んでいくとこかわいいよね。

なんでやねん

途中のなんの脈略もない(ニンジャ!)の掛け声とか、不意打ちで来るWinkのポーズとか大好きなんですよね。これとか何も説明されずに見たらジパング上陸作戦みたいなそういうお笑いコンビなのかなとか思ってしまう。サイボーグジョーさん芸達者だ。10年にひとりのおもしろ外人だよ!

マハラジャナイト

アッパーな曲調でディスコ時代のノスタルジーを誘う「マハラジャナイト」も名曲。サンプラー叩いてるみたいなベタなイントロでがっちり掴まれちゃうし、曲がいいですよ本当に。なぜか入ってくるダルシムの動きと、めっちゃカメラ目線でラジカセのアンテナをしまう動きが好き。

シェイキン月給日

これもまたいい歌…! サラリーマン共感ソング。「待ーちきれはしない」のとことかサイボーグジョーさんの声の良さが際立ってる。ドラマ仕立てのMVもいつもと違って凝っているし、なんかよく見たらロケ地よく知ってるとこ(立川のシネマシティの前のあたり)じゃんっていう。鳩メシしれっとinterceptとかお供えパクってfar awayの言葉選びのセンスすごい好きです。天才だと思う。

ごめんサイボーグジョーのこと考えてた

で、はじめに書いたように、アルバムに収録されているほかの曲も全部これらのMVになっている曲と同じレベルで魅力的な作品なんですね。好きなやつしかない! 「熱血ティーチャー」とか、なんなら脳内ではもう高校教師に扮したサイボーグジョーさんがラグビー部員を殴ってるMVが流れてるまである。

わたしはGoogle Play Musicで聴いているんだけど、もし物理でCDが出るならCDでほしい。曲も詞もパフォーマンスも、アラフォーテクノマンには響く要素しかない。エイティーズのシンセや音源に対する愛とリスペクトを詰め込んだレトロ賛歌であり、同時に、打首獄門同好会とかに連なる「今」を生きる日常生活密着ソングだ。

ライブがあるなら行きたいですね。笑っちゃうくらいコール&レスポンスのある曲ばかりだし、「きみはマザーファッカー」絶対みんなで歌いたいよ。

4/17追記)
アルバム20周くらいしてたらテンション上がったのでファンアートを描きました。

5/22追記)
初ライブに行ってきたのでライブレポートを書きました!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

80

R-9

R-9 (EPX studio) / 1980年生まれ、フリーランスのWebデザイナー。テクノDJ、トラックメーカー、同人漫画家。『ニンジャスレイヤー』のファン(ニンジャヘッズ)です。

日々のあれこれ

長文の記事にするほどでもない、急に思い出したこと・日記・そのほか日々の短文コラムをまとめたものです
1つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。