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富士河口湖紅葉まつりへ行ってきた

地元から河口湖への直行の高速バスが毎朝出ているのは知っていて、機会があれば利用しようと思っていました。で、この前ニュースを見ていたら、11月1日から下旬まで湖畔で「紅葉まつり」をやっているとのことで、ちょうど今週仕事がすっぽり空いているタイミングがあったので、いっちょ行ってみるかと。

チケットの買いかたは簡単、高速バスの予約サイト「発車オ~ライネット」に会員登録して前日までに指定日の予約を取り、コンビニで発券とともに支払いを済ませるだけ。東京都・神奈川県内の各所から概ね片道1,800円。こんなに安いと思わなかったな。富士急の河口湖駅まで電車を乗り継いで行くより1,000円近く安く、1時間は早く着いてしまう。つまり高速バスの指定席にただ座っているだけで朝9時台には河口湖に着き、一日遊んで夕方5時台のバスに乗れば夕飯時には地元に着くのです。お手軽!

11月14日の朝、バス停へ行ってみると平日ということもあり利用者は少なめ。それでも紅葉シーズンの河口湖は観光客が多いとのことで、土日は満席になるようです。この日は座席全体の半分に満たないくらいだったかな。

天気予報で晴れの日を狙っていたつもりが、なんと現地についてみるとドン曇り。雨こそ降っていないものの、めちゃめちゃ寒い! ある程度の備えをしてきたとはいえ、ここまで寒いとは。ひとまず湖畔に向けて歩く。

アッ紅葉! 地元ではまだまだ色づき始めたばかりだというのに、こちらは真っ盛りだ。曇っているので分かりにくいけれど、あたりを囲う山一面がまだらのように赤黄色に染まっている。綺麗だなあ。

時間はまだたっぷりあるし、とにかくこのあと晴れて撮影環境が良くなることを期待して、徒歩でのんびり紅葉まつりの会場へ向かう。

駅からまつりの会場「もみじ回廊」へはこのようなルート。小一時間といったところ。湖畔はウォーキングトレイルというかたちで歩行者専用の散歩道が整備されている区間が長く、とっても歩きやすい。ちなみにおおかたの観光客は駅から15分おきに出ているバスを利用するようで(実際バス停は長蛇の列だった)、徒歩ですれ違う人はさほど多くない。

これは2014年1月13日放送のTBSラジオ『深夜の馬鹿力』で、伊集院さんがランニング中にトイレと間違えて大惨事になりかけた「ウォーキングトレイル」の看板! この回、正月に原稿を書きに河口湖へ行った話は、帰りに電動チャリで大垂水峠を超えた話、八王子の高倉町珈琲でクソうまいパンケーキを食べた話とセットで名作フリートークなのでぜひ聴いてみてください。

これは北岸の遊歩道を歩いているときに見かけたエビフライの乗りもの。エビフライに乗りたいと思ったことある? 塗料の剥がれたあとから察するに、かわいい顔が書いてある芋虫みたいなキャラだったのかもしれない。あと近くにブランコがあったので久しぶりに一人でひとしきり遊んだ。

そうこうしているうちにまつりのメイン会場であるもみじ回廊に到着。

お~これはなかなか! 相変わらず曇っててパッとしない天気だけれど、観光客でいっぱいでにぎわっている。スマホと一眼を片手に、天気の回復を待ちながらブラブラとロケハン。以下、いくつかいい感じに撮れたものを貼っていきます。

早朝の雨で濡れた紅葉のあとが路面にプリントされていたりして

もみじ回廊と名付けられた川沿いの歩道自体はそれほど長い区間ではなく、写真映えのする木製の橋を超えてある程度行くと、自然と旅館街へ続く公道としてフェードアウトしていく。その先は山で、それこそ自然の紅葉が広がっているのだ。見応えはだいぶある。

そのうちに、期待した通り晴れ間が見えるようになってきたので、もう一巡してみた。

このために来た甲斐は全然ありました。とっても良かった。ずっとここにいると感覚が麻痺してくるんだけど、こうして帰ってきてから思い返すと脳裏に鮮やかな赤が焼き付いているような感じで。

しばらく湖畔でぼんやり休んでいたらお腹が減ってきたので、食べるところを探してふたたび歩く。既に午後2時近く、まつりの会場付近にはたくさんの屋台が出ていていわゆるB級グルメ的なものはいくらでもつまめるんだけど、せっかくここまで来たら食べたいやつを…ということで。

「ほうとう研究所」に来ました

オリジナルの「海鮮ほうとう」で最近話題のお店のようですが、わたしはベーシックで素朴なほうとうが好きなので980円のかぼちゃほうとうを。

来た! 歯ごたえのあるほうとう、具はボリュームたっぷりの山の食材に、つゆは出汁の効いた濃厚なものですごく美味しかった。独自のブレンドのすりだね(辛味)を混ぜるとさらにいい。次に来たら海鮮ほうとうだなあ。

さて、バスの時間まではまだ3時間ほど。紅葉チャレンジはおおかた達成したのでもう特にこれといってすることもなく、引き続き湖畔をぶらぶらとお散歩。

行きに渡った河口湖大橋へは戻らずに、富士を右手に眺めながら湖の西岸をぐるっと回るルートで。振り返れば先ほどまで居たもみじ回廊は遠く、山に囲まれるかたちで湖畔に佇んでいる。なんとも雄大な景色だ。

惜しかったのは、この日結局富士山を覆っていた雲だけは最後まで抜けず、完全な姿を拝めなかったこと。コンディションが良ければ湖面に映る「逆さ富士」も撮れるかなと思っていたので、これはまたリベンジだな…。

こうしてこれほどの距離で見る富士山にあまり馴染みがなかったんだけど、非現実的なデカさでぞわぞわしますね。怪獣みたいなスケール。紅葉まつりの会場あたりにいたときに、すっぽり雲に覆われた状態から頭を出す瞬間を見たときは、えっそんな高いとこまで山なの! と思ってしまった。山登りの趣味もないのでたまに巨大な山を見ると山リアリティショックがすごい。

夕暮れ、日没は16時半前後。日が落ちるとまた急激に寒くなってきて、河口湖駅へ向かう帰り道を急ぐ。それでもバスの時間のだいぶ前には着いてしまって、お土産屋を物色したりして過ごした。

それにしても河口湖は外国人観光客が多く、すれ違うNPCから聞こえてくる言語の7割くらいは中国語だった。欧米からのお客さんもかなりいる。遠いところから来てくれてお金を落としてくれるのはありがたいことだと思う。

バスに乗り込み、音楽を聴いてゆらゆらしていたらもう地元。なんだか、こんな気軽に遠出してリフレッシュできるなら、もっと前から利用していればよかったな。今回は仕事の合間を縫ってのため日帰りだったけれど、次は温泉宿にでも泊まってのんびりしてみたいな。


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