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あなたの心は私の心

昨日、友人から仕事の環境のことで相談がありました。

普通に聞いたら、職場でちゃんと働いていない人への不満や怒り、職場環境が変わらないこと、それをゆるしてしまっている職場の風土の不公平さへの憤りや諦めの気持ちのようです。

しかし、私はそうは感じませんでした。

話を聞きながら、なぜかその友人がとても傷ついているように感じたのです。

もちろん私がそう感じただけですし、理由はわかりません。

友人は表面的には職場への不満を表明していますが、その奥には心が傷付いていることを強く訴えているように感じたのです。

怒りとも悲しみとも、絶望やあきれるとも違う。
心が傷ついていて、癒しが必要なのだ、そんな気がしました。

おそらく本人は自覚がないようですし、そんなことは思っていないと否定をされるでしょう。

そして、その瞬間、傷ついた心があることを見せてくれたのは、他でもない、私の中にその心があるからだ、と思いました。

私に癒されていない傷があり、それを友人の出来事を通して見せてくれている。
そんな風にも感じたのです。

ですから私は、その傷ついた気持ちが友人や職場の問題の方にあるのではなく、私の心の方にあると思いました。

今、何を感じ、どのように思っているか、心の中のすべてを見ることはできません。

ある程度、自覚できることはあるでしょう。

快不快ぐらいはわかっても、その奥にある繊細な感情や、潜在意識までは知る由もありません。

しかし、その奥にある思いはいつも外に出たがっていて、その思いがあることを知って欲しいと訴えかけてきます。

ですから、人を介して、環境や経験を通じて心が発する思いを知ることが出来るのでしょう。

友人の職場の話を聞いた私にできることは、友人に職場改善のアドバイスをすることでも、不満を聞くことでも、また気分転換法を紹介するのでもなく、

その思いが私の方にあることを認め、私の心を癒すこと。
ただそれだけです。

また、たまたまですが、今日壁の補修をしました。

この壁は、一部傷ついた場所を数か月前から直そうと思っていましたが、そのまま放置していました。
そして、傷ついたところがむき出しになっていたのです。

業者さんに依頼はしていますが、正式に直るまでであってもこのまま傷をむき出しにしておくのはと思って、今日ふと思い立って、表面の壁紙だけをとりあえず直したのです。

その壁に向かって、そのままにしていてごめんね、いつもありがとうと声をかけて、壁をなでながら壁紙を貼っていた時に、こうも思ったのです。

傷ついて訴えているのは、友人ではなく、私の心であり、この部屋の壁だと。

家は住む人の心を表すと言います。

傷付いているのに、ほおっておかれる。
よく考えたら、こんな悲しいことはありません。

結局のところ、私は心に傷があっても、その傷に気付くこともなく、もちろん癒すこともなく、それどころか私が付けた傷を見ないようにして、過ごしていました。

本当の傷とは、誰かに何かをされて傷つくということではなく、
何かの結果を無視したり、受け入れなかったり、嫌っていることなのです。

ですから、友人を介して、家を通じて、
『気付いて!』
と訴えていたのでしょう。

すべてが一つであり、すべては繋がっているというのはこういうことだと実感しました。

そのうち、私には今までのすべての現象、経験、出会いは、いつも私に心の状態を教えるためのものであると改めて感じました。

今は毎瞬、私が心で感じること、目の前の現実や、周囲の人からのメッセージ、それらはすべて私に心の中を気付かせてくれるお知らせだったとわかります。

私はそのお知らせを受け取るたびに、その心を抱きしめるような気持でいます。
そして、手放せないものは、それを愛しているからだと受け入れています。

家族との関係、周囲の出来事、目に見えるもの、そして感じるものすべてが、分離された外側の物ではなく、私自身を表したものだったのです。

それに気が付いた時、私は心を大切にしたいと思いました。
同時に、五感で感じるすべてものにもです。

偶然はなく、すべては必然であること。
また、目に見える現実は、それぞれが創り出した世界であるということ。

そこに気が付いて、私は私が創りだしたこの世界を、心から愛おしく思いました。

これを読むあなたが創り出す世界もまた美しく、すべてはあなた自身とその心を表すものだと思います。

いかがでしたか。

感情や表す心は、いろんな色や形を表す花のようですね。
だけど、どの花も美しくて素晴らしい。

きっと人生とは、たくさんの花を心にもっているようなものなのでしょう。

私の心を癒したところ、先程友人から、職場の問題が解決した、と連絡がありました。

今日もお読みいただきありがとうございます!






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