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冷たく寝かす、きっと、今以上のものになる。

ちがうところにもっていこう
なんだか、うらやましかったから。

そうそう
こういう時は
熱めのお風呂にジャポンと入って
そのなかで、本を読むのがいちばん。

すぐに汗がじんわり、でてきて
本の世界に、飛び込める。

ゆっくり、ゆるゆると
言葉を追いかけて
そうか、そうか、と
ちがう気持ちにたどり着けるはず。

ゆで卵3つに
新玉ねぎひとつ
毎度お馴染みの
キュウリさんも

昔、料理上手な友達に
たまねぎを糠床に入れたら
美味しいよ~と聞いていたのを
ふと、思い出し
新玉ねぎが出始めの今、
チョロッとお試し程度に入れてみたら
なんとあらま、
一晩漬けただけで、
しゃきしゃき、しゃきしゃき、と
食べるの止まらんやん~な
魅惑の美味しさになりました
もぅびっくり。
もぅちょっと長めに漬けてもよさそう、
パンにもあう糠床、目指して
なんでも、かんでも
入れちゃってます、
アボガドも入れてみたいな。

寝かすときは、とても神聖な気持ちになる。
相手がらっきょうでも、豚肉でも 魚の切り身でも、いつも神聖な気持ちでことに臨む。
しばらく寝かすと当初とはまったく別方向の味わいに育ってゆくから、わたしはしばしば寝かせる方向に持ち込みがちだ。

パセリカレーの立ち話
平松洋子

あぁ、そうか、漬けるではなく、
寝かす、か。

うらやましい気持ちだって
寝かしてみよう。

いろんな合いかさなった泥のような
気持ちだって、
糠に漬けたり
味噌に漬けたり
糀に漬けたり、するように
冷たく、寝かすのさ~

きっと、
いま以上のものになる。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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