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建物公開2023 邸宅の記憶|東京都庭園美術館

八芳園でランチしたあと、目黒通りを歩いていくと15分ほどで庭園美術館に着いた。実は訪れるのは今回が初めて。建物公開をしているのは年に1回ということも知らず、ちょうどいいタイミングで来られてうれしい。
(会期:2023年4月1日〜6月4日)

朝香宮家という旧皇族の邸宅だったこの建物。アール・デコの粋が集められており、建築素人でもものすごく楽しめた。ふだん美術館があまり得意でない夫も「建物を見るのは好き」ということで満喫していた。


旧朝香宮邸

名称:朝香宮邸(東京都庭園美術館)
設計者:宮内省内匠寮工務課
主要内装デザイン:アンリ・ラパン
構造形式:RC造 地上3階・地下1階
竣工:1933年
Wikipedia:東京都庭園美術館
URL:https://www.teien-art-museum.ne.jp/
訪問日:2023年4月8日

建物公開2023 邸宅の記憶

ガラスの向こうに見えているのは第一応接室。このショーウィンドー的演出に痺れます。正面玄関の内装設計は宮内省内匠寮。


ガラスレリーフ扉(ルネ・ラリック)

すりすり触ってみたい欲求を抑えるのが大変でした。


第一応接室


小客室

緑が上品。


内装設計:アンリ・ラパン

壁面のこれはラパンの油絵だそう。H. RAPINのサインも見られる(随所にあった)


次室/香水塔

アンリ・ラパンデザインの「噴水機」。えっ、家の中に噴水??? 上部の照明部分に香水をほどこして熱で香りを漂わせたそう。かっこいい…
この香水塔、どの角度から撮ってもいい感じでした。


第一階段

大理石の階段。惚れ惚れします。ジグザグもアール・デコの特徴らしい。


嵌め込み金物:ブロンズ


大客室

壁画はラパン、シャンデリアはラリック。


扉:マックス・アングラン

エッチング・ガラス。美…


大食堂

こんな大きな窓のある食堂で食事するのって、どんな気分なんだろうか。


壁面レリーフ:レオン・ブランショ


三羽揃いのペリカン(ペンギン)/ロイヤル・コペンハーゲン

なぜか存在感があったので撮ってみた。


書庫

憧れの空間。右手の書斎と続きになっている。


書斎

こんなふうに。


内装設計:アンリ・ラパン

吉田茂が首相公邸としてこの建物を使っていたときは、執務室だった。外をぼーっと眺めてしまって仕事が捗らなそう。


殿下居間 内装設計:アンリ・ラパン

この壁紙は復元だそう。天井アーチもきれい。


妃殿下居間のバルコニー

タイルもいい。

ウィンターガーデンまでばっちり見て、この時点でだいぶくたびれている。ベランダの椅子でゆっくり休みつつ。


新館の展示室

新館では朝香宮家ゆかりの品が展示されていた。ボンボニエールの展示が楽しかったのでおすすめ。



ひととおり見て疲れたあとは、Cafe TEIENで休憩。このときにはもう雨が本降りになっており、肌寒い中を帰路につきました。


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