建物公開2023 邸宅の記憶|東京都庭園美術館
八芳園でランチしたあと、目黒通りを歩いていくと15分ほどで庭園美術館に着いた。実は訪れるのは今回が初めて。建物公開をしているのは年に1回ということも知らず、ちょうどいいタイミングで来られてうれしい。
(会期:2023年4月1日〜6月4日)
朝香宮家という旧皇族の邸宅だったこの建物。アール・デコの粋が集められており、建築素人でもものすごく楽しめた。ふだん美術館があまり得意でない夫も「建物を見るのは好き」ということで満喫していた。
ガラスの向こうに見えているのは第一応接室。このショーウィンドー的演出に痺れます。正面玄関の内装設計は宮内省内匠寮。
すりすり触ってみたい欲求を抑えるのが大変でした。
緑が上品。
壁面のこれはラパンの油絵だそう。H. RAPINのサインも見られる(随所にあった)
アンリ・ラパンデザインの「噴水機」。えっ、家の中に噴水??? 上部の照明部分に香水をほどこして熱で香りを漂わせたそう。かっこいい…
この香水塔、どの角度から撮ってもいい感じでした。
大理石の階段。惚れ惚れします。ジグザグもアール・デコの特徴らしい。
壁画はラパン、シャンデリアはラリック。
エッチング・ガラス。美…
こんな大きな窓のある食堂で食事するのって、どんな気分なんだろうか。
なぜか存在感があったので撮ってみた。
憧れの空間。右手の書斎と続きになっている。
こんなふうに。
吉田茂が首相公邸としてこの建物を使っていたときは、執務室だった。外をぼーっと眺めてしまって仕事が捗らなそう。
この壁紙は復元だそう。天井アーチもきれい。
タイルもいい。
ウィンターガーデンまでばっちり見て、この時点でだいぶくたびれている。ベランダの椅子でゆっくり休みつつ。
新館では朝香宮家ゆかりの品が展示されていた。ボンボニエールの展示が楽しかったのでおすすめ。
ひととおり見て疲れたあとは、Cafe TEIENで休憩。このときにはもう雨が本降りになっており、肌寒い中を帰路につきました。
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