コロナ禍だからこそ見直したい!最新の「社会参加」の概念とあり方
~本記事の要約~
コロナ禍で高齢者の外出機会が失われている昨今、地域包括ケアシステムにデジタル技術を導入した地域包括ケアシステムDXや高齢者のSNS活用が注目されている。
今回は、今までの社会参加を見直しつつ新しい社会参加の可能性を様々なデータを元に探ることにした。
コロナウイルスが世界的に流行してから月日がたった今も、多くの方が感染予防を余儀なくされています。
それに伴い、人とのつながりが減って閉じこもり気味になった方も多いのではないでしょうか?
2020年8月時点での調査では、シニア世代が週5回以上外出する頻度は1年前と比べて34.8%減少しました(①)。
また、その内訳として娯楽関連や身内の宅へ訪問するための外出の割合は大きく減少しました。
このままでは、人とのつながりを断ってしまうのではないかという恐怖感と行く末も不透明な現状で外出する恐怖心がぶつかり、何も行動ができなくなってしまいそう…。
そんな不安を持ったケアマネジャーや地域福祉に携わる方向けに、今回は「コロナ禍だからこそ見直したい!最新の「社会参加」の概念とあり方」というテーマで書いていきます!
① そもそも社会参加とは?
そもそも社会参加とは一体何でしょうか?
実は、社会参加の定義にコレといったものはまだありません!
研究者ごとに定義や捉え方が違うようですが、Mélanie Levasseurらの論文によると、社会参加は「社会またはコミュニティにいる他人との相互作用を提供する活動」として定義することができるとされています(②)。
今までなら地域のボランティアや近隣同士の付き合いなどが、社会に参加することとして見なされてきました。
しかし、コロナ禍の現在はそうはいきません。では、地域の高齢者は人とのつながりが無くなってしまったのでしょうか?
・・・そんなわけないですよね。そこで、コロナ禍で変化した人とのつながりをご紹介します。
② コロナで人とのつながり方に変化が起きた!?
前章で紹介した通り、例年に比べて外出機会は大きく減少しました。
そこで、最近注目を集めているのが社会のデジタル化です。
一つ例を挙げるなら、地域包括ケアシステムDXというものがあります(文献③)。
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