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まちがった完璧主義 ー料理病な私

私は料理「病」

私の中に、困った完璧主義があります。一般的に言うと、完璧主義はクオリティの高い結果を生むから、「いいこと」であるはずなんですけど、「完璧さを求めるあまり日常生活に支障が出る」場合があります。
私の場合、その一つが料理です。料理好きや料理オタクを超えて、料理病を自称する私。客観的に「それはおかしいだろう」と言う面があります😅

長崎ちゃんぽんを作りたかったら

色々な野菜が程よくあるので、「長崎ちゃんぽん」を作ろうと思いつきました。白菜、人参、玉葱、キャベツ、長葱、椎茸、さやえんどう。常備しているにんにく、生姜、きくらげ。豚肉と厚揚げもあります。冷凍の海老といかもあります。ちょうどナルトがあります。缶詰のコーンもあります。
ちゃんぽんの麺はありません。でも焼きそばがあります。代用しようと思いつく。ちゃんぽんのスープはありません。でもとんこつラーメンの粉末スープがあります。これで十分ではないですか?

しかし、完璧主義に病んだ私は落ち着かない。
もやしがない。もやしを買いたい。買いに行きたい。
ちゃんぽん麺は太麺だよね。
スープも魚介だしがもっと効いててほしいよね。ほんとはアサリが入るよね。
ちゃんぽん麺買いたい。買いに行きたい。

今ここで投稿することで客観視しています😆
いいじゃん、もやしなくたって。一人暮らしで一食にこれだけ野菜入ってたら上出来じゃん。さやえんどうもなるとも常備してないんだから、揃ったらいい線行ってるよね。
いいじゃん、とんこつスープで。アサリなくてもいいよね。海老といかと豚肉で、すごく出汁が出るよ。
いいじゃん、細麺で。
百歩譲って、それはちゃんぽんじゃないかもしれない。でもそれが何か?ちゃんぽんに似たオリジナル麺でいいわけですよね?

禁断症状

でも病気の私は禁断症状が出る。買いたい。買いに行きたい。全部「ちゃんと」揃えたい。
頭の中は、買わなくてはならない食材のことでいっぱい。他のことに手がつかなくなります🤣
動悸がして、呼吸が荒くなって、手が震える。目が泳いで、涎(よだれ)が出る。ヤバいです🤣

禁断症状に耐えきれず、買いに行くと、その分時間が取られます。
買ったものは余ります。もやし余ったらまたそれを消費するためにメニューを考える。それに合わせてまた食材を買う。エンドレスです。
買い物に行くと、「安かったから」「見切り品だから」「珍しいものが入荷してたから」「食べたいから」理由をつけてまた余計なものを買ってしまいます。

その無限ループを断ち切るために、「完璧でなくてもいい」に切り替える必要があります。
「ちゃんぽん麺を作りたい」→「ちゃんぽん麺にインスパイアされた、かなり具沢山のオリジナルな麺で十分美味しい」に切り替えないと。

妥協を学ぶ、自分再教育

東京でキッチン付きのホテルに宿泊している時、同じ年くらいの宿泊者の女性とたまたま喋ることがあって、私が料理をしているのに感心していました。彼女はカップ焼きそばを食べていました。主婦と思われる彼女は、「宿泊している時に料理なんかしない」と言っていました。
キッチンを利用する宿泊者のほとんどが、カップ麺、パン、コンビニ弁当、コンビニ惣菜でした。パスタを茹でて市販のソースを絡める、シリアルにヨーグルト、あたりは「かなり料理をしている方」でした。世間一般の「普通」はそんなものです。
「ちゃんぽん麺にもやしがないのが許せない」「ちゃんぽん麺が細麺なのが我慢できない」って、そのレベルの人たちから見たら何のことやら😆「野菜が入ってるなんてすごい」「麺を茹でるなんてすごい」ですから。
私は「妥協」を学ばなくてはいけません。日頃からずーっとカップ麺はどうかと思うけど、「旅行の際には仕方ない」と割り切ることも時にはあっていい。カップ麺じゃなくても、健康的な外食だってあるはずです。

白菜、人参、玉葱、キャベツ、長葱、椎茸、さやえんどう、にんにく、生姜、きくらげ、豚肉、厚揚げ、海老、いか、ナルト、コーンが入っていたら、もやしはなくてもいいんです。ちゃんぽん麺屋さんを開くなら別です。お客さんに「今日は本物のちゃんぽん麺を食べさせてあげるから期待してね!」と約束したわけではないのです。自分一人のお昼ご飯です。
私は時間とエネルギーを、他に回さなくてはいけません。優先順位がおかしいのです。

料理病には一番わかりやすく表れていますが、私の歪んだ完璧主義は他にも色々あります。生活に、人生に、支障が出ております。完璧を求めるのは、私の中の「闇」なのです。自分再教育が必要です。
まずは料理病の矯正から!もやしとアサリがなくても、買いに行かない!細麺でもOKとする!…ハアハア息を切らして涎を流しながら、震える手でキーボードを打っております🤣

そしてできあがった

妥協の産物。ちゃんぽんのようなもの。

美味しかったです。

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