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24歳 58歳の返り討ちにあう

私は現在47歳です。この”note”にいろいろと書き綴ることで、自分の今までのことを振り返ったり、自分と向き合ったりしています。

最近になって、ふと思い出したことがあります。私が24歳のときのこと、母の友人と会う機会がありました。その女性は58歳で独身。短髪にキリッとした化粧、タバコをスパスパ吸って仕事をバリバリこなす、絵に描いたようなキャリアウーマンでした。子どもがいないこともあり、小さいときから私のことを可愛がってくれました。当時の日本ではまだ、彼女の年代で、結婚せずにキャリアを積む女性は少数派。さらに、彼女は見るからに”男勝り”(そういえば、この言葉も死語になったかも)な女性でした。

なぜそんな話になったのかは覚えていませんが、当時結婚を控えていた私は、彼女にこんなことを言ったのです。

「○○さんくらいの年齢になると、もう恋愛とかはしないでしょ?」

彼女はまっすぐに私の目を見て、こう答えました。

「今、若い男の面倒をみているわよ。」

淡々と、しかし、私の中の何かを正すような、そんな雰囲気を感じた私は、自分の発言がいかに幼稚なものだったかということに気付かされました。そして、とてつもなく大きな相手に勝負を挑んでしまったような気持ちになって、その後まともに彼女の顔が見られませんでした。

以前も記事に書いたことがありますが、若いときは、意図せず、恥ずかしく愚かな言動をするものです。そして今になって、大人たちがそれをうまく往なしてくれていたんだと気付かされます。

私は若い人たちを包み込めるような大人になれているだろうか…。

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