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美容家になるまで

30歳で美容家になった時

『30歳の美容家なんて誰も会わないよ、まだ若すぎるからもう10年待ってからやりなよ』
と耳にタコができるほど聞かされた。


他にも

専業主婦にできる訳ない
特別な才能がないと無理
運がないと無理
人脈がないと無理
大手事務所に推されないと無理
えりかのくせに無理(おいw)


…と周りの人には、できない理由ばかり並べられた。


それでも、美容が好きでセールスが好きで、どうしてもテレビ通販の仕事がしたかった私は、当時かろうじて登録させてくれていた事務所の社長にお願いしたところ

『お前はダサいから無理』

…と、言われたので

不用品を売って10万円作って
美容家っぽいスーツを買って事務所に押しかけて、また社長にダサいと言わせて(言われたとも言うw)待ってましたと言わんばかりにその場ですぐに着替えてアピールした。



そんな事を繰り返していたら事務所も少し気にかけてくれる様になって

『この子若いので無理かと思うんですが、5分で良いんで!やる気だけはあるんで経験で行かせてあげてください』
とメーカーに掛け合ってくれて、オーディションを入れてくれた。


かくいう私は、その負戦確定のオーディションで、5分で仕事を決められる様に死ぬ気で準備して行くより他なかったので、ノート一冊全て埋まるほど、その会社を調べ上げた。

それでも、自分をどうアピールしたら良いか分からなくて、話し方のレッスンを受けたら

2時間カメラの前で一言も話せなくて、帰りに先生から赤面症のレッスンのパンフレットを渡される始末。⁡
テレビに出たいのに、赤面症の案内渡されるなんて恥ずかしくて泣いて帰った。(ぎゃふん)

それでも、絶対に受かりたくて練習しまくって
当日は少しでも良く見せたくて、毎回ヘアメイクを付けてオーディションに行った。


 
結果『君売れそうだし、やる気あるから、お願いしてみようかな』
というメーカーさんが2社現れた。



会社員の時は会社に行けば毎日勝手に仕事が降ってきたけど、仕事は与えられるものじゃなくて
自分で掴むものなんだとその時に学んだ。


そして、なんとかデビューしたものの
そこから売れない日々が約2年も続いて
次売れないならクビかも…とヒヤヒヤしながら
毎日毎日寝る間を惜しんで一日中テレビ通販を見て文字起こししたり、女性誌を毎月全紙くまなくチェックしてキラーワードを集めたり
生放送に臨機応変に対応できるようにコンビニのお菓子のパッケージを2分読み込んで5分話す練習をしたり…本当に時間がいくらあっても足りないと思うほど練習しまくった。




そして『コンテストに出てみない?』と知人に勧められて藁をもすがる気持ちでチャレンジ。

ドレスを着てウォーキングとか、30も過ぎてダンスしたりとか、本音を言うと好きではなかったし、最初は恥ずかしくて仕方なかったけど、必死に努力して、何とか世界大会でグランプリを頂いた。


いつか、テレビ通販で首を切られてゼロになった時に、私のプロフィールを見て会っても良いと思ってくれる人を1人でも増やすため。

全部テレビ通販で生き残るために頑張った。




結果、2年後になんとかヒット商品に恵まれ
まだまだゲストとしては若すぎる32歳で1日2億円セールスする事ができたし

消耗品でないので2万個売れたら終わりといわれている美顔器を10万個以上セールスして
テレビ局からも奇跡だと言ってもらえる商品に
メーカーさんと二人三脚で育て上げることができた。




運がないと無理、才能がないと無理…
確かにそれはそうかもね。と特に講師を経験してからは思う事もある。


でも、それは『努力』できる才能があるかどうかで。

運を掴む『熱意』があるかどうかであって。



もちろん中には特別な才能がある人も実際にいて
全員努力しないと無理だとは言わないけど。

でも、私も7年続けてたくさん生徒さんもいたけど、元々才能のある人なんて1人か2人しか会ったことないし、実際に私は運も才能も努力と熱意で超えてきた。


ありのままの自分を誰も受け入れてくれないなら自分が変われば良いと思って疑わなかったし、そのくらいやりたかった。




たまに、生徒さんに『ささえりさんは特別だから私にはできない』とか
先輩に『えりちゃんは才能もあるのにこんなに努力して鬼に金棒だね』とか言ってもらえる事があるけど、マジでそんな事ない。


私は全然特別でもなんでもなくて
板橋で自転車でかけずり回って膝擦りむいて駄菓子食べて喜んでる普通の子供だったし
赤面症のパンフレット渡されるくらい話せなくて、才能なんて全くなかった。


あったのは熱意と努力だけ。



最近知り合った若い女性が、美容家としてテレビ通販デビューしたいと言っていたので応援していたのだけど、結局自分には才能がない、自信がないと諦めてしまった。


ささえりさんみたいな才能がないとも言われて
すごく複雑な気持ちになった。



…マジレスするけど、本当に私に才能があったら、もっと早く芸能界にスカウトでもなんでもされて売れてるわ!!

てめえの出来ない理由を私にすんじゃねえ。
なんか責任感じるだろうが…!!←




才能なんてほとんどの人がないのに。
やめないで頑張れば良いのに。


結局、失敗した時にやめてしまうから失敗した結果になってしまうだけで、成功するまでやめなければ、最後成功した時には、その前の失敗も成功の理由になるのに…と思うと、もったいないなと思った。



その子は、よく『自信を持つにはどうしたら良いですか?』とも聞いていたんだけど
自信がないならなくて良い!と私は思う。


むやみに自信を持つ方法を考える必要なんてなくて、自信の持てない自分がどうしたら良い結果になるのか考えて努力すれば良いだけ。
良い結果が出れば、自信なんて後から付いてくるから今は気にする暇なんてないよ。


それに、むやみに自信を持つよりも根拠のある自信の方が私は好きだし、自信が持てないのは、ある意味今の自分が分かってる人なんだと思うんだよね。
今の自分では何か足りないって分かってるから、自信が持てなくて悩んでる訳で、ある意味、分析力のある頭の良い人なのかもしれないよね。


だから自信がない事に落ち込む必要なんてなくて、しっかり受け止めて、自信がないまま進んで負けても良いから勝負すれば良いじゃんって思う。



だって負けたってどうせ自信ないんだから
ダメだったーって笑えば良いだけの話で。

失うものなんて想像以上にないんだから
また次頑張れば良いじゃん。



そうして、そのうち最後に成功したら、その失敗もぜんぶ成功の理由になるんだから、諦めないで欲しい。




周りにどう思われるのか気にする人もいるけど
ハッキリいうけど親友だったとしても他人のことなんて別に大して気にしてないと思う。


私も活動始めた頃は無理だって皆んなに言われたし
実際売れなかった時には、それ見たことかと言わんばかりにバカにされたけど、そういう人には『うん、バカなんだー』って笑っておいた。



YouTubeを始めた時も『ダサい』とか
『やっても汚点にしかならない』とか
『俺ならもっと良いプロデュースできる』とか
やってもいない人にバカにされたけど

『頑張ってるのに誰も見てくれなくて辛いですー』と笑って答えた。



だって、生まれた星が違うくらい価値観が違う人とマトモに話す価値がないから。



それに、結局なんだかんだ人は人の不幸が好きな生き物だから、失敗したら盛大に言って回るくらいでちょうど良いとも思うんだよね。


バカにする人もいる一方で、変にカッコつけなかったことで、応援してくれる人も現れたし、同じ境遇の友達もできたしね。(友達少ないけどw)




確かに何かやろうとすると必ず反対する人はいるもので、バカにする人はいるかもしれないけど、一体その人にどれほどの価値があるの?

その人自体が人生うまく行ってなくて
そのフラストレーションあなたに当てに来てるだけじゃなくて?

そんな友達、あなたの足を引っ張ることこそすれ、心配なんて絶対にしてないよ。




そんな人の為に、自分の人生生きられなかったらつまんないじゃん。

自分の人生なんだから、好きなこと好きだって言えてた方が楽しくない?





ダイヤモンドは最初からダイヤモンドだし、イミテーションは何年経ってもイミテーションだけど、人は成長する生き物だから、必ず最初は偽物から本物になるんだよね。

生まれた時からプロなんて人いないでしょ?
必ず最初は素人で、そこからプロになるんだから。



だから、才能ないとか自信ないとか出来ないとか、賢そうなことばかり言わないで、もっと馬鹿になって、馬鹿だけどやりたいんです!って言い続けて、熱意と努力で才能なんて越えればいい!私が証明!絶対できるから!!



…って、最近思った話でした😊




⁡気が付けば、ノートを初投稿してから、 
もう4年放置!!(がびん)

もはやアカウントも分からなくなっていたけど
ようやく発掘したので、これから色々書いていくよ!


長い文章読んでくれてありがとう!

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