見出し画像

いつものがある幸せ

最近、消費する事に対して腰が重たい。

私の仕事はどんどん新人が出てくる仕事なので、自分に商品を重ねてしまっているのだろうか。新しいものが次々出てきては消えていく感じが不安に感じて仕方がない。ミニマリストなわけでは無い。ただ自分の中の新しいものに対する欲望は年々なくなっている。
4年前はTwitterで新しい化粧品にあんなに心ときめかせていたのに、本当人は変わるものだよね。上手い事向き合っていきたいものです。

そんな中でも繰り返し買うものがある。
どんなに気分屋な自分でも、最低限こうありたい姿がある。

私は20代前半から半ばの頃はファンデーションを使っていなかった。コンシーラーとルースパウダーで十分な肌だったのだ。しかし26、27、28と年を重ねてホルモンバランスの嵐が吹き荒れ、肌の調子はどん底で、ここ1年安定はしたものの気付けば顔色は毎朝ゾンビのようにまだらだ。

色ムラを実感した。しかし、私はコンシーラーにルースパウダーの軽さに慣れ過ぎていてファンデーションの重さに耐えられないアラサーになっていた。

出来るだけ軽く、ツヤもあるけど下品でなく、肌の調子が良い時も悪い時も使えるファンデーション…CHANEL、DIOR、エスティーローダー、資生堂、アルビオン、shu uemura、RMK…名品を片っ端から試しても使い切ることもなく、リピートには至らず。

もっと軽く、もっと優しいファンデーションでこのグリーンめいた私の顔色を整えてくれるものはないのだろうか。

結果、行き着きたのはボビィ・ブラウンのインテンシブ スキン セラム ファンデーション SPF40(PA++++)だった。

(全然関係ないけど、このファンデ、値段がめちゃくちゃ微妙だと思う。税込7590円って一番人が買い渋る値段だと思いませんか。ちがいますか。そうですか)

公式によると、冬虫夏草*配合で、ハリとつやに満ちた肌へ導く”美容液ファンデーション”が、ポンプ式の新パッケージになって登場。なめらかで均一にフィットし、美しい素肌のような仕上がりを叶えます。だそうだ。

私はこのファンデをワンプッシュで全顔、下地なしで使っているけれど全く崩れないから驚く。そして美容液ファンデという名前に偽りはなくこのファンデーションを使っていて肌荒れをしたことがついぞ無い。

最初買った頃はスポイトタイプでオシャレだったが1回の使用量の適量を見定めるがかなりセンスを問われたけれど、プッシュ式になってからは適量がワンプッシュで出るのがいい。空気に触れないのも清潔な気がする。

これを顔に点々とのせたあとROSY ROSAのマシュマロムースタッチパフで広げるとそれは化粧というよりスキンケアに近い気持ち良さだなと思う。

1本目を使い終わった後にSUQQUの諭吉ファンデと呼ばれるエクストラ リッチ グロウ クリーム ファンデーションに浮気をしたのだけれど、数回使った後に結局“いつもの”ボビイに戻ってきてしまった。(今SUQQUのこのファンデをコンシーラーがわりに使うのにハマっている)

ファンデーションは最早下着みたいなものでノーパンで外に出る機会がないのと同様に塗らずに外に出かける事が私はほとんどない。色物の商品以上にしっくりこないと自分じゃないようで、恥ずかしくなる。気分に合わないと急いで家に帰りたくなる。(私をみないで!)

とにかく軽く、程よい艶と、乾燥知らずの肌へ。
敏感肌の私でも、安心して1日過ごすことができるこのファンデのおかげで今日も私は私らしくいられる。

私が今求めているのは新しい自分を探す消費ではなく、私がいつもの私である為の人生の伴侶を探すような行為なのかもしれない。

今の私の肌は、ひとつの私の理想の姿を表現できている。そう自信を持って言える。そういう気持ちを持って買い物をしていきたい。


おひねりありがとうございます!!サポート代は私の家の本棚になります!!(2019.7月)