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友達と歩く、4年ぶりの朝の通学路

先日のことですが、中2の長女が「あ、明日は友達と歩いて行くから」と言った。
教室でフルで授業を受けるようになって3ヶ月目。
毎朝、8時に車で学校近くまで送って行っていた。正直「いつまで続くのー」と思うことはあったが、せっかく頑張って登校しているのだから朝の送りくらい卒業まで続いたとしてもやり遂げようと心に決めていた。

だから「あ、明日は友達と歩いて行くから」の一言には、もう来たか!と思った。
そのタイミングはいつか来るかもと思っていたけど、思ったより早かった。
そして翌日は夫の誕生日だった。
4年前の夫の誕生日は、長女の不登校開始と家庭内のインフル感染が重なって辛い辛い雰囲気で過ごした記憶がある。
夫は弱音を吐かないし、子どもを責めることもないけど、辛かっただろうなと思う。

翌日、朝7時50分に家のチャイムが鳴り、長女の友達が迎えに来た。(迎えに来てもらうんかい!笑)のんびりと玄関を出る。「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい」と言える喜びを4年ぶりに体感した。
次女は7時25分に友達と登校して行きました。

私の気持ちなんかほんとどうでもよくて、娘たちが自分の足で歩み始めたことが一番大切だと思う。親の喜びのために学校に行くわけでも勉強するわけでもない。
長女自身が、親に車で送ってもらうより友達と登校する方を選んだ。
小学4年生の時に朝の登校中にハブられるトラブルがあって、更にクラス内でも女子の友達関係がこじれて疲れ果ててしまった経験がある。その結果、不登校になったという経緯があるから、朝の登校はそれなりにトラウマがあったと思う。

丸4年の月日が無駄だったとは思わない。親子で夫婦で家族で、たくさん悩んでたくさん涙を流して、たくさん変化して今に至る。
長女にとっては来年度1年間が義務教育ラスト1年。
「学校に行く」ってどういうことだろうね。まだ答えはわからない。
学校に行っても行ってなくても、あなたが大切。当たり前。
これだけは常に心にとどめていたい。

だけど、4年ぶりに言えた朝の「行ってらっしゃい」は理屈なしで嬉しかった。

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