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【マッチングアプリ】わたしはあんたのママじゃない・オブ・ザ・イヤー

いやー、会話が盛り上がらない男と3回目会ってきた。見た目がモスラ(幼虫時)に似ているので、以下モスラとする。


1回目と2回目は私が頑張って喋ってきたけど、キャバクラとかで給料もらってるわけじゃないので、ランチ奢ってもらうだけで会話の奉仕は限界。


しかし、予約してくれたレストランには行きたかったので、あえて自分からは話しを振らないでやってみた(どうせこれが最後だし)。


その日の食事中にモスラ(幼虫時)が喋った言葉は…


「会社の同僚が育休とりすぎ」
「ナイフにお店の名前が入ってる」
「メニューの裏にもメニューが書いてある」
「力をいれてナイフを使ったら、ステーキが切りづらかったけど、逆に力抜いたらよく切れた」


だけである。っていうか、6歳児がママに聞いて欲しくて発する言葉じゃねえか。


ママだったらさー


「本当ね。モスラ君がお仕事頑張ってるときに、同僚が育休取ったらモスラ君のお仕事が増えて大変じゃない」


「あらー、すごい、ナイフにもお店の名前が入ってるの見つけたの?モスラ君はえらいわ!!」


「本当だ!ママはメニューの裏にもメニューがあるなんて気づかなかったー!!モスラ君は将来すごい人になるかも!」


「えっ!すごい!ママはずっと力を入れてたわ!!教えてくれてありがとう!!本当にモスラ君は賢いわー!!」


ってなるかもよ。だって相手は6歳児だから。お母さん以外の異性と話したことないのかな。


でも、お前の目の前にいる女はお前よりも12歳年下の42歳の女だ!お前のママじゃない!!以下、42歳の心の声だ!!


「マッチングアプリで出会っただけの人に、育休取る人の文句言うなよ。心の狭い奴だな!って思われるよ。すごい面白い人以外、共通の知人でもない人の話振るな」


「ナイフに店の名前が入ってるなんてよくあるよ」


「メニューの裏にもメニュー書いてあるに対してなんて返せばいいんだよ。両面プリントですね、って返せばいいのかよ」


「特にコツなしでふつうにステーキ切れたよ、なんて言えない」


あまりにつらくて、食後のコーヒー飲んだ後、あからさまに3回も腕時計見てしまった。それなのにダラダラしてるから「そろそろ行きましょうか」と言って店を脱出。


レストランから駅までの帰り路は下り坂になっており、私はヒール履いてたのでなるべく平らな場所を選んで歩いてたら、だんだんモスラがこっちの方に寄ってきてキモかった。


歩きづらいので、「すみません、もうちょっと離れて歩いてもらえませんか?」って言ったら、ニタニタ笑いながら「雨降ってたら滑りそうで危ないから」って雨降ってねーよ!!


転ばないように集中して歩いてるの気づけよ。 同じ電車に乗りたくないので、「では、寄る所があるのでここで」と駅前で別れようとしたら「お付き合いしなくて大丈夫ですか?」だって。いいよ、付いて来なくて。永遠にさよなら。

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