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再会(2018年10月イスタンブル)

ジーザスは以前こう宣うた。
「2回目が大事やで。2回会ったら3回目も絶対会えるからな。」
そして半年も経たずしてあっさり再会を果たした。

“スパイダーマン🕷”(ジーザスの友人/害虫駆除の仕事をしている)も「今日もぎょーさんクモ殺ったでぇ〜」とご帰宅。お土産のSUNTORY OLD WHISKYで再会を祝した。

習得中のクルド語をぽつりぽつり挟むたびにバカウケし、「クルド人やん!」と大喜びする2人。相手の母言語で話すことで飛び越えるものの大きさが目に見えるようだった。

今回の私の滞在について話していると、ジーザスは「任せとき。何でも手配したるからな」と電話し始める。その相手は、前回訪問時、イスタンブルをあちこち連れ回してくれた、”死んだ邪悪兄さん”(「死んだ邪悪」と日本語で書いてあるTシャツを着ていた)。ジーザスの親友だった。

死んだ邪悪兄さんは、今回訪れる予定のWanという街出身。
「うちに泊まってええからな!お父ちゃんとお母ちゃんと兄ちゃんと妹がおるから。兄ちゃんがどこでも連れてってくれるし。あとクルドの結婚式で着る衣装も着てみてくれよ!用意しとくように言うてるから!」

今回の訪問を以前からジーザスに伝えていたが、既に2人の間で何度も会話がされていて、知らないところで私のためにいろいろ手配してくれていたことを知る。
じわじわじわじわ込み上げてくる。なんてひとたちなんだ全くもう.....

関心をどんどんぶつけていこうやないか!剥き出しの私で!と心の中で叫んだ。もっと知りたい!

夜もどっぷり更けてきて、戦争の話、武器の話、アンフェアな扱いを受けた話、家の外ではできない話。

「俺の目、赤い?...ウィスキーのせいやなこりゃ」

そして音楽をかけて、「この曲、めっちゃええやろ!」と、ジーザスは踊り出した。

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SUNTORY OLD WHISKYのご担当者様へ

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以前、夫が訪れた際にプレゼントした寿司マグネット。「アリガトウ、ナガトモ、イナモト、スシ」スパイダーマン🕷の日本語ラインナップが1つ増えていた。

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今回のお部屋。ハリウッドツイン! 1人にはもったいない。手前のテーブルは家具屋さんで最近作ってもらったそうで、ジーザスの大のお気に入り。

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スパイダーマン🕷はいつも手際よくこうしてフルーツを用意してくれる。

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