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私は「つらい」「悲しい」と言えるのか/#2.ヨンデカタル

本を読んで感じたこと、考えたことをたまに書きます。

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「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。」
著 者:伊藤絵美
出版社:医学書院

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著者の臨床心理士、伊藤さんの根気よさと、事例に出てくるクライエント(医師、臨床心理士)の方の背景に思いを寄せると、ゴゴゴとなります。

本の帯に書いてあるんです。

「人を助けるひとは、なぜ自分を助けられないのか」

これを見て、いろいろな人を思い浮かべました。
私の周りには、人を助ける役割を担っている人が大勢いるんです。
医療者、カウンセラーなどの専門家、学校の先生、上司、友人、親。

世の中のほとんどの人は、人とかかわっている限り、誰かを助ける役割をなんらか担っているんじゃないでしょうか。

そして私自身も。
さっき、いろんな人を思い浮かべました、とか書きましたけども、いやこれちょっと嘘でして、真っ先に自分を思い浮かべました。すみません。

一番身近な私自身は、人に「つらい」「悲しい」と言えるのかを考えてみたんです。
あー、苦手です。圧倒的に苦手です。
キャリアカウンセラーという役割を担っている私自身がです。
あなたはどうですか?

では、「つらい」「悲しい」と言えなければいけないのか、です。
決して、言えなければいけないわけではないんです。
でもですね、言えたほうがいいこともあるんです。

決断や行動が望ましいものになっていないとき、なりがちなとき、背景にそういった感情や、その感情を生み出した根底となるできごとがあることがあります。
少なくとも私自身にはあります。
そのことに気づくと、そこにとらわれなくていいことに気づくこともあります。

だから、キャリアカウンセラーである私自身も、カウンセラーやコーチに人生を伴走してもらっています。
「つらい」「悲しい」「不安」「怖い」と言っていい、その役割を専門に担っている人にお願いをしています。
私にとっては、ちょっとしたトレーニングだと思っています。

普段、私がその受け止める側の役割を担っているからこそ。
ご相談者の方に、感情を吐露してもらえるようにあるためにも。
感情を吐露することが、難しいことであることを知るためにも。

私自身は臨床心理士ではありませんので、書籍内にある療法をクライエントに施すことはできませんし、しません。

療法そのものを学ぶというより、「つらいと言えない背景」の事例が参考になります。
こういう視点は知っておいていいと思っています。

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