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嘘の輪廻から解脱は可能か

理解してくれる人。自分の嘘を最も知り尽くした人。人の嘘も、社会の嘘も、時代の嘘も、教育の嘘も。あの人の言葉も、親の態度も、全然知らないあの人の挙動も。作為的に破かれた辞書の1ページも、聞かれなかったレコードも、意地悪で隠した誰かのうわばきも、初めて転んで馬鹿にされたあの日の出来事も。なぜか憶えているのが人間だ、感情が動いて何かを決意したから。けれど意識からは消えない。まわりに伝染していく。代々受け継がれていく。だれかが無視して無いことにしたものは、つぎにまた誰かを傷つけて、また無いことになる。嘘の輪廻。縦にも、横にも。個体ではなく、全てが依存しあって、連鎖する。その怖さは人間にしかない。自分もその一部として加担している。何が怖いのだろうか。一番怖いのは、何?

そのときにただ自分に嘘をつかず、どんな気持ちも肯定されればよかったのだ。その感覚にふさわしい言葉を与えられればよかったのだ。

理解されたい?自分の嘘や弱さがわからなければ、ほんとうの感情も強さもない。どうして理解し得よう。閉ざされたものを、ひとつずつ開けていく。みんな悪くて、だれも悪くないのだから。孤独で緻密な作業をただ行っていく。何もなくとも、生きている価値は今ここにあって、それは生まれる前から変わらない、奪われないものだ。別に解脱なんてものは目指さなくていい。楽しい方向に意識して向かっていれば、自ずと達成されるものでしょう?すべての環境たちにそのうち気づかされるから。

どうも〜