子どもの頃のお話

わたしは特異な環境で生まれ育った。

後に留学する話にも結びつくのだが、生後4ヶ月で新聞の広告で見つけた赤の他人の家で育つことになる。そこから小学3年生の2学期までわたしは何不自由なくぽけーっとした人生を過ごすことになる。

人間ぽけーっと過ごしているとあまり記憶が残らない。

血縁と暮らし始めることになり、そのぽけーっとした人生はあっけなく終わりを迎えてしまった。

地獄の始まりである。