2019年2月1日
不器用に
ケーキの苺を
持て余す
いったい貴方が
欲しいのは誰。

2019年2月2日
約束はできない。
だから今日のことぜんぶ
忘れてしまっていいよ。

2019年2月3日
人は人、私は私、猫は猫。
貴方は恋情、あるいは憐情。

2019年2月4日
「ひとりでもさみしくないよ」と言いながら食む江田さんの干し柿、あまい。

2019年2月5日
約束の「ただいま」とチョコ、六花亭。
すこし信じてあげてもいいよ。

2019年2月6日
冬にさく薔薇、ゆっくりと、飲み込んで、
刺さった棘の、甘くて、痛いよ。

2019年2月7日
如月の夜空に
流る星を待つ。
祈る言葉に
貴方を想う。

2019年2月8日
夜に似た貴方の瞳の奥にある
儚い、憂い、冷たい、綺麗。

2019年2月9日
雪の降る閉ざされた街を
抜け出して、走る。
貴方に会える気がして。

2019年2月10日
秘密など知らないままで良かったな。
私と同じ孤独というなら。

2019年2月11日
つないでた
手の温もりは
ほどけない。
運命なんて、
ほんと、単純。

2019年2月12日
一度くらい
飼いならされて
みたい。とか。
思ってしまった。
三日月の夜。

#短歌 #耽歌 #tanka

(このページは引き続き更新していきます。)