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PTA役員だった頃の話

こんにちは。週一更新を目標にしています。
私はイラストACというサイトで無料でダウンロードできるイラスト素材の提供をしています。毎週、イラストの紹介と、日々の思っている事、感じている事を気ままに書き綴っています。

トップ画像に使ったイラストはこちらです。

はじめに

秋といえば食欲の秋、芸術の秋。
過ごしやす気候なので、各地でフェスやマルシェ、フリーマーケットなど、コロナの自粛期間も開けて今年度は久々に開催というイベントが増えているのではないでしょうか。

前回、バザーや文化祭、縁日で使えるPOPイラストを紹介しました。
イラストACより無料でダウンロードできるので使っていただけましたら嬉しいです。

子供達は大きくなってしまいました。今、高校生。上の子は来年から大学生です。
小中学校とは関わりがなくなり、学校に行くということがめっきり減ってしまいましたが、私にもPTA役員や子供会役員の時代がありました。
特にPTAは核家族や共働きが普通になった今、時代に合っていないと意見が分かれる所です。
私も平日フルタイムの仕事なので、忙しい中でも時間をやりくりしてなんとかこなしていました。ゆとりがない中での役員は本当に大変だったけど、終わってしまえば楽しかったなぁと思ったりもしています。人に恵まれてたからかな。

引きが強い人

いるんですよ。これ、本当に。
部長を引くと、もれなく本部役員と兼任になるので、よほど好きな人でない限り立候補する人はいません。
くじ引き選出であることが多いです。前回部長をひいたのに、2回目の役員の時に再度部長をひいてしまう。そういった人が数人います。

はい。私もです。

幼稚園、小学校、中学校と部長を引いてきてしまいました。
本部でも会長までやりました。
親しい友人には『また引いたの!?』と驚かれましたが、他の人には私が好きで役員をやっていると思われていたと思います。
小規模の学校だったためか役員回数は子供の人数分+1の回数でした。我が家は子供が2人なので合計3回。
部長の顔ぶれが同じになることが連続してたので『また一緒だね』って感じでした。この引きの強さはいらないです涙

PTAの賛否

PTAが必要か否か。
難しいです。

でも本部も経験した身で言うと、保護者のリーダー的な組織があった方が、運動会や文化祭などのイベントの先生の数では足りない補助部分(警備や受付、交通整備など)を学校側がお願いしやすいだろうなとは思います。

直接話しやすい保護者に頼むのもおかしな話だし、でも先生だけの人数では足りないし、それを保護者にお願いするにしても、親の役割分担までは管理できないし、子供見るだけで精一杯なのに保護者まで考えるというのはさすがにキャパオーバーだと思う。
一番手っ取り早いのは、金銭的に国なり県なりが出してくれて、その部分を民間業者やシルバー人材派遣などに依頼できると良いのでしょうけど、そういったことは国はしてもらえないわけで。
そういった時に、保護者のリーダー組織(本部)があった方が、学校側としても円滑に事が運ぶから、PTAという組織が存在しているのではないかと思っています。

時代の変化

私の時期はまだ専業主婦と会社員の人が半々でした。また、パソコン関係が出来る人がまだ少なく、できる人に役割がだいぶ偏っていたとも感じました。
もっと会議の回数が少なくてもいいんじゃ?とか、会議の最中でも無駄話が多いな~とか、思うところはたくさんあって、仕事の合間を縫っている身としては苛々というかジレンマは確かにありました。
バザーの前などは確かに打合せ等は必要でしたが、毎月の報告会はいるのか?とか疑問視だったけど、まだLINEもない時代。まだ子供が低学年の時は上の方針に従っていました。

私が本部に入った時は、ほぼ働いているママだったので共感してくれる人が多く、みんなで話し合って無駄だと思うところは無くすことにしました。
でもそれをすることにより、逆にうまくいかなくなった事や、打合せの回数が増えて本末転倒となり、次年度には元に戻した案件もあります。

改革をするという事は、結局その労力が増えるので学校に行く回数、保護者同士の意見の交換に時間をとられるわけです。反対意見ともぶつかり、揉め事が増えて傷ついたり涙したり、良い方向にしたいのに逆に労力や悩み、仕事を増やし、本気で辞めたいと何度も思いました。何のためにこんなに労力を費やしているんだろうとみんなで悩みましたね。

色々無駄だと省く改革を進めた結果、滞りなく負担を少なく仕事を行うのには、例年通りに行うのが一番楽だったという事に後々気づきました。
過去の役員の方々もその時代に合わせて四苦八苦して無駄をなくすよう努めていたのだと改めて思いました。

当時、どうしても変えたかったのは会議の回数を減らす事、紙媒体を減らす事でしたが、改革は上記の通り頓挫し結局変えることができませんでした。
インターネットが普及し、スマホを持っているのが当たり前になりつつある時代でしたが、まだガラケーの人や個人携帯を持っていない人もいて、反対派が多かったのです。

ですが、どうしても変えられなかったのに、一気に変えることができたきっかけがコロナ禍でした。
下の子の中学時代は3年間コロナで色々が出来なかったので、集まって会議することもできず、無くさざるをえないイベントが増えたんです。
まず、会議がLINEに変わりました。
毎月行われていた部会の報告がLINEで済むようになったんです。
運動会や合唱祭のイベントのお手伝いもLINEで人数を募り、行ける人が行くスタンスに変わりました。

一番大きい変化は、紙での連絡方法がネット連絡になったことです。
書記が大変としていた各家庭への手紙や配布物の作成がなくなりました。
紙媒体が減ったことにより、わざわざ学校へ行って時間を取られていた印刷作業や仕分け作業がなくなりました。

それまでは、メールは個人情報だの、メールだと読まない人がいるだの、肯定派否定派で分かれてしまって揉めに揉めたのに、コロナによってあっさりと変更されました。
コロナによってだいぶ無駄がそぎ落とされたので本当に良かったなぁと思っています。
でもこれってPTA改革だけでなく、会社組織も同じじゃないかと思いますね。絶対会社に出勤しなきゃいけなかったのが、テレワークという選択肢が増えて、子供が熱を出して休んでも対応できる会社もふえたしね。

活動というものは、その時代時代で変化していくものなのだと思います。
PTA活動自体を否定はしていませんが、共働きやシングルで子育てをしている人が増え、ネットというツールがある今、時代に合わせた活動に変化していくべきだと思っています。

PTAバザー

これが一番のメインイベントですよね。
今年度からは本格的に再開した学校、完全に廃止にした学校でわかれているんじゃないかと思っています。

私は、廃止は寂しいかなぁ。親が負担になりすぎてもダメだけど、子供達が楽しみにしていたのも知っているので、全て無しなるのは寂しい。
でも、この部分は、次世代の人たちで考えていけばよいと思います。
業者に全て頼むのもありかなと思うし、そのための資金繰りなど課題は多々あるとは思いますが、バザーによって制服のお下がりで助かっている人や、吹奏楽部・合唱部など文化部の発表会などを楽しみにしていた人もいて、盛り上がっていたのは事実で、その代替え案がでて良い方向にいけばいいなぁと思っています。
廃止にしちゃうのが一番簡単だけどね。
過去のOGOBによるおやじの会、おかんの会など、子育てが落ち着いた世代のイベントとしてお願いするのも良いかもしれませんね。

PTAバザーで使える挿絵イラスト

私が本部をやっていたのは子供が小学生の時でした。
やはりバザーでの準備は得意な人で割り振っていたけれども、大変であることは変わりませんでした。
ただ、冒頭に書いた通り、人と環境に恵まれていたので、どうしても仕事で行けないときは休んでも大丈夫だったし、できる範囲でやりくりしていましたが、その中で一番大変そうだったのは書記さんだったかなぁと。
食券作りでイラストを探すのに時間をとられていました。子供達が自分で買いに行けるのが醍醐味なのと、先にある程度の作る量の目安を知るために、前売り券の先払い式(余ったのは当日販売)だったので、みんなで食券を印刷して切って分けて…大変でした。

そのイラストを探すのに少しでもお役に立てればと沢山作りましたので、よいのがあれば使ってくれると嬉しいです。ダウンロードは無料なので、お役に立てたら嬉しいです。

イラストと販売の個数が違うというクレーム

引き換え券が何の券か、幼稚園児でもわかるようにイラストを入れてあったんですね。
そのイラストでトラブルがあったのが、「イラストと販売数があっていなかった」です。

たこ焼きだったんですが、小さい子供も食べきれるようにと4個入りで設定したんです。ですが、当時はそこまで何も考えていなくて、8個入りのたこ焼きのイラストを使ったんですね。
それを見た保護者の方が、8個入りだと食べきれないから兄弟分けて食べさせようと1つ買ったら、4個入りで残念だったという声がありました。

たかがバザーですが、されどバザーです。

それを思い出しまして。
個数の違うイラストを描きましたので、よろしければお使いください。
唐揚げも個数が違うバージョンで作っています。
ちなみに、PNGデータは背景が透過しているので、1個のイラストがあれば追加して増やすことが出来ます。(2個・5個など)

また、棒は危ないという理由で、からあげ棒などは禁止でした。
わたあめの割りばしもNGという事で、わたあめは袋に入れて販売していました。
からあげ単体のイラストと、袋に入ったわたあめのイラストも作りましたので需要があるといいな。

PTA活動というより社会が変わってほしい


PTA役員に関わらず、仕事でも地域社会でも、一番ストレスなのは人間関係でした。色々な人がいる。本当に。
私も自分が普通だと思っているけど、ある人にとってはそれは普通でなかったりストレスだったりすることもあるし、またその逆もあります。
ただ、どこにいても自分の気持ちの持ちようだなと思うのです。
やりたくないと思えばつらいし、せっかく仕事休んでるし!と前向きに取り組むと意外と楽しいのですよ。だから、問題なのはPTAという組織だとは一概に言えないと思うのです。

PTA活動のデメリットだけにスポットを当てて、もし廃止したとしても、結局必要な部分が出てきて「保護者の会」とか名前を変えただけの組織がまた出来上がってくると考えています。

当時は、確かに無駄だったなと思うところもあったし(ランチ会とか懇親会とか)、意見の食い違いで気まずくなってしまった人もいるし、嫌な面は確かにあるんだけど、それで知り合った友達もいるし、人生においてたった数年くらい、子供の為に時間を割くのも悪くないんじゃないかと思うんですよ。
ただ、各家庭にも事情があるし、どうしても参加できない家庭はそういう人がやらないではなく、できる仕事に臨機応変に対応したらいいし(可能な時間に買い物するとか、行事のある時のみ仕事を依頼するとか)、参加が可能な人であってもできる限り精神面の負担が減るように国全体が、社会全体が変わってもらえたらいいなぁと思います。

そうしたら、そういったイベントが好きな男性も楽しく参加できるようになるんじゃないか。
メリットがないから嫌がられるのであれば、外部(そういう会社)に依頼、もしくはPTA活動に少しの金銭的な補償がつけば、立候補する人も増えるんじゃないかと。(その為にPTA会費が上がるかもしれんけど)

大きな視点で、国が社会がかわっていけるといいなぁとそう思っています。

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