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くまは世界を救う



 蓼科テディベア美術館に行ってきた。


長野県北佐久郡立科町という地域にある美術館だ。
テディベア美術館はその名の通り、テディベアが展示されているところ。岐阜県や静岡県、栃木県にもあるようだけれど、わたしはそのどれにも行ったことがなかった。

くま好きのわたしとしては、一度は訪れてみたいわくわくな場所。
なかなかタイミングが合わずここまできていたが、縁あってようやく行くことが叶うのだ。嬉しくて、とても楽しみにしていた。
蓼科テディベア美術館のHPを見ると、

欧米では、古くからテディベアミュージアムが数多くありますが、当館は日本で初めてできた世界最大規模(3,300m2)を誇る美術館です。

https://1027.jp/concept/

とある。



日本で初めてできた世界最大規模を誇る美術館!?


わ〜すごい!!
単純なので「初めて」や「世界最大規模」と言われると、すごいという感想が出てくる。どんどん楽しみな気持ちが増していった。



 雪化粧の山を眺めながら、車で上へ上へ登っていく。
今年もあまり雪が降らなくて、冬だなぁと感じる日が少なかったように思うけれど、ここはザ・冬!という景色が広がっている。降りた瞬間、サッとした冷たい空気で目が冴えた。
もう春だなぁと冬の終わりを感じていたわたしに、そんなのまだまだ!と教えてくれているみたいだ。


あ、あった!これでしょ!!


興奮して大きな声を出してしまった。大きなくまの像が出迎えてくれている。絶対にここがテディベア美術館に違いない。

鼻に雪がのっているね。かわいいね。


足元にはくまの足跡マークがあった。

ぽってりとした足跡


はい、かわいい。
入口から既にかわいいです。


ここから、テンションが上がったわたしの「かわいい〜」連呼が始まった。


美術館に入るともう、たくさんのくまたちで溢れている。

ぎゃ!!かわいい!!!


わたしは写真を取りまくった。
なんと、蓼科テディベア美術館はカメラ・ビデオの撮影が自由なのである。

ありがたい〜、嬉しすぎる〜。

入った瞬間から広がるくまの世界


進むとまず、テディベアについての説明書きがあった。

《テディベアの定義》
テディベアの有名なメーカーであるシュタイフ社やメリーソート社などが製造した、「高品質な素材を用いて1体1体手作りで作られ、首と両手・両足の5ヵ所が動くものがテディベア」とする説や、「クマのぬいぐるみの全てがテディベア」とする説などがあります。加えて近年ではテディベアアーティスト達が新しいデザインを生み出し続けており、テディベアを明確に定義することはできません。

蓼科テディベア美術館【テディベアとは?】 抜粋


そうなの?
じゃあ、後者の場合はうちのぎんじもテディベアだってことになるのか〜。へぇ〜と驚いた。

わたしが大事にしているくまの「ぎんじ」



さらにずんずん進んでいくと、
くまがロイヤルウエディングをしていたり、近衛兵くまたちが隊列をつくっていたり。
さらには平和会議をしている様子や、各国をイメージした一場面などがくまたちで表現されている。ぎんじも連れてきて一緒に写したら可愛かったのにと地団駄を踏んだ。


車で待機中のぎんじ





(蓼科テディベア美術館は全てのエリアがお気に入りですが、その中から数枚お見せします)

たくさんの近衛兵に驚かされた
エジプト代表と目が合う
泣いていても、かわいいクマ
助けずに見つめているところがツボ
「はて、なんだったかな」みたいなくまと悪巧みくま
雪だるまつくろぉ〜。ぺちぺち
ワイルドだろぉ、くま
犬に乗るくま


次のエリアに行くたびに、

ヴッ、かわいい。


という感情でいっぱいに。わたしは柄にもなく、写真を撮りまくった。


全てのくまたちの表情、動きが「あ〜こういう人いるよねぇ」と納得できたり、無邪気だったり。本当にかわいらしかった。


最後のエリアには、さらに沢山のくまたちや動物のぬいぐるみがいた。国によって違うくまたちの顔立ちや体系、洋服などを見ることができる。
ハッと視線を感じて顔を上げると、ぬいぐるみがこちらを見ているという体験を何度もした。
わたしたちがくまを見ているようで、いやいや、くまもわたしたちを見ているのだ、という気持ちになった。
(最近、夫との会話で話題に上がった深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ、という言葉を思い出した)

クオッカワラビーみたいなクマ
むむっとくま
こちらはパンダ



いよいよ、美術館周回も終わりに近付いてきた。
出入口付近のエリアに戻り、じっくりと出港くまたちと、お見送りくまたちを見た。

船はゆらゆら動く


お土産もたくさん売っていて、大きいくまから小さいクマまで勢揃いしていた。どれもが愛らしい。誕生日が足の裏に刺繍されたテディベアが気になったのだが、残念ながらわたしの誕生日は売り切れていて、しゃーなしと諦めた。




お土産近くの一角では、芝間朱里さんという方の水彩画イラスト展も開かれていた。とても柔らかくてやさしいタッチ+くまのイラストがかわいらしくて、ほんわかとした気持ちになった。



帰宅してから、芝間さんのあるイラストが気に入った夫が調べると、



芝間さんは美術館の学芸員兼イラストレーターでもあるようで、蓼科テディベア美術館のグッズやHPイラストも手掛けているようだった。
うわ〜もっと早く知っていればよかった〜と悔しくなりながらも、まあまた行けばいいことだ、と行くための理由が見つかってウシシシと思った。




 蓼科テディベア美術館に行ったことで、自分の好きなものに囲まれる幸福感を知ったわたしは、収集マニアの方々の気持ちが分かったような気がした。
嬉しくて嬉しくて、自然と笑ってしまうような空間にいられたら、そりゃあ幸せだよね。


今まで理解していなくてすみません!



テディベア美術館はかわいいものやぬいぐるみ、特にくまが好きな方はかなりテンションが上がる場所なのでは?と思った。

とてもオススメです。




 テディベアたちの写真を見返しては、かわいいな〜。また行きたいな〜と思う。

わたしの隣に座っているぎんじも可愛くて、つい撫でる。お菓子を食べるときはパチリと写真を撮ってしまう。



今日も今日とて、わたしはくまに救われている。



もしサポートいただけたら、部屋の中でものすごく喜びます。やったーって声に出します。電車賃かおやつ代にさせていただきます。