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ウエディングプランナー雑感

先日、4年前に担当させていただいたご夫婦と、お二人が結婚式を挙げた思い出の場所に訪れました。その時のこと。

お二人はパパとママになられていて、かわいいお嬢さんを抱っこさせてもらい、尽きない思い出話に花が咲きました。教会からパーティ会場を見学させてもらって、あの日過ごした場所を時系列にそって一緒になぞりました。礼拝堂では聖歌隊が素晴らしい歌のプレゼントをしてくれました。ありがとう。デュオで歌う「糸」めっちゃ沁みたし泣けた。そのほか懐かしのスタッフやフォトグラファー(前日に東京で別のフォトグラファーとちょうど私の話をしてくれてたらしく、すごくびっくりしてた)、美容の先生なんかにも会えて終始楽しい時間。みんな、SNSでは見てるけど、リアルはやっぱりいい。

あるあるだと思うんだけど、同級生とかと久しぶりに再会しても、久しぶり感しない感じってわかりますか?一緒に結婚式を作った私たちも何だか全く同じで、ちょっと時間置いて久しぶりに打ち合わせしてるみたいな、4年の間を感じさせない、一瞬であの準備をしていた頃に戻ったような不思議な感覚でした。結婚式を一緒に作るってすごいんだな、ほんと。まるで友達のように、仕事のことや子育てのこと、その両立や将来について話せるというのも、もう、元々のBtoCみたいな関係性超えちゃってる感じ。二人の人生をしっかりとヒアリングしてから結婚式を作るからなのか、時にはプランナーとクライアントとしてではなく、人と人としてお互いに向き合えるこの温かな距離感と信頼感は、この仕事の特異性でもあり、大きな魅力かもしれません。

このお二人だけではないのですが、過去の結婚式のときの写真やコンセプトシート、いまもお打ち合わせに使わせてもらっています。
わたし、二人の人生の証としての、50年先にも色褪せない美しい日をつくりたいんです。ダサいのはいや、今っぽいだけもいや、薄っぺらいのもいや、根拠なくみんなと一緒なだけもいや。何年経っても「こんなステキな結婚式がありました」と、胸を張ってこれからのカップルさんにご紹介できるものを。外見は一番外側の内面。二人の本質が、結果としてビジュアルになる。

理不尽な災害や暴力やその他抜き差しならない事情で色々なものがある日突然そこなわれがちな現代で、何ものにも干渉されずに揺るぎない、たしかな人生の思い出としての一日を作っていきたいです。

そして偶然にもレストランにはもう1組、わたしがお手伝いさせていただいたご夫妻が来店されていました。わたしに「最高っていくつあってもいい。これからもたくさんの最高の結婚式作ってください。僕は明日佐伯さんと最高の結婚式つくります。」という言葉を贈ってくださったご夫婦。ステキな言葉だと思いませんか?あれから結婚式でわたしは毎回、この言葉に励まされ、自分をインスパイアさせている。わたしは本当に、お客様に育てていただいているんですね。

未来のために、誰の胸に、何をどれだけ深く刻めたかが、私たちウエディングプランナーの介在価値を評価すると思う。
これからもがんばります。
Tさまご夫妻、Kさまご夫妻、ステキな時間を本当にありがとうございました。

#佐伯さんと同窓会
みなさん、ぜひまたお会いしましょうね!

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