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■6月21日 言葉と言葉以外と

今日は朝からどたばたと歯医者さんへ参りました。

去年、某カタいアイスを食べたら、差し歯が根っこから折れるという惨事があり、その治療で半年くらいかかっていたのです。4月にnew差し歯を装備したのですが、その後、月に一度点検に伺うことになりました。今日はその点検日だったのです。

差し歯が折れた瞬間の感触や衝撃、その後の不便さ加減は、悪夢レベルでこの身の内に思いの外はっきり残っています。ですから、月に一度診ていただけるのは、気持ちを安寧に保つためにも必須な時間なのです。

今日の午前中がその予約時間でしたので、先生に診ていただき、ついでに掃除もしてもらい、つるつるの歯になって病院を出ると、ちょうどお昼前の時間になっていました。

紆余曲折あり、以前住んでいたところの近所にある歯医者さんに通っています。今の住所からだと地下鉄を乗り継いで30分くらいの距離です。「安心」を得られるなら、それくらいの時間投資はアリかと。

そして、もう一つ。その歯医者さんの近くに、ある喫茶店があります。そのあたりに棲息していたとき、そこのランチを週3回くらいの頻度で食べていました。

が、引っ越しをしてからはなかなか行けずにいたのです。ですから、そのお店に行きたいというのも、その歯医者さんを選んだ理由の一つでした。

でも、そこはランチしかやっていないお店なので、歯医者さんに行ったとしても時間が合わなければ入れません。しかし、今日はちょうどランチ時間に治療が終わりましたので、いそいそと参上したのでした。

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週に3回も通っていましたから、ほぼ常連でした。いつも同じ席に座り、いつも同じ頼み方をしていました。

以前のような頻度で通うことはできなくなりましたが、それでも行ったときは歓待され、以前と同じ席に案内され、以前と同じ頼み方を確認され。それによって、時間の積み重ねがまだ細く、でも途切れることなく続いていることを感じられて、とても嬉しいのです。

今日頼んだのは。

コーン&ベーコンパスタでした♪
塩気がとても美味しいのです。

伺ったのは開店直後で、まだ混む時間ではなかったので、注文を待つ間にかわるがわるお店の方が話に来てくださいました。

する話は、昨日は私が歯医者さん帰りに伺ったのもあり、どの歯医者でどんな目に遭ったかがメインでした(笑)私も上に書いた「紆余曲折」のなかで、わりと酷いところに当たっていますが…お店の方のお話もわりと災難と同じく感じられるものでした。

今はSNS全開の時代ですから、行く前に口コミなどを見ることができます(もちろん、そのメリット、デメリットは踏まえた上で)。でも、それがなかった時代はこうした形で、文字通りの「口コミ」が伝言ゲームされたのだなと…その時代を知っているハズなのに、とても新鮮な気持ちになりました。

ただ、知っている人からダイレクトにお話を伺うのと、知らない匿名の人の話を読むのとでは、受け取る情報量がずいぶん違うとも感じました。

文脈、表情、声色などなど…総じて、やりとりの感触。

ダイレクトにお話をするときに必ずついてくる、言葉にならないそれらの部分があるのとないのとでは、「口コミ」の質や量、もっと言えば、自分の持つ印象の細やかさや、好悪のグラデーションの緻密さが変わるのだなと。

どっちが良いとか悪いとかではなく、そういう違いがあるのだということを考えの隅っこに置いておく必要はあるだろうと思います。全部を「情報化」できるわけではないこと。文脈を離れた言葉はときに暴力性を帯びること。

あ、でも。そんなことを考えたのはこれを書いている「今」で(笑)歯医者さん話をしているときは、ずっと笑っていられて、楽しい時間でした。うん、時間を都合して、また行こうっと。

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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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