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ICTの設備とルワンダのICT教育【Day77】

任地44日目。
昨日から先輩がタンザニアから来ている。

今回の彼の目的は、公立校のICT教育事情を視察することである。

彼は、タンザニアでICTの授業を担当しており、ルワンダのICT教育の視察の一環としてルワンダに来たのだ。この後、キガリに戻ってICTのワークショップに参加するそうだ。

さて、今回は我が校のICTの設備事情とルワンダのICT教育について少し紹介したいと思う。

昨日、校長が一緒に学校の案内と説明をしてくれ、今日はICT教育を担当している先生が対応してくれた。私自身もICT教育についてよく知らなかったので、我が校のICT教育事情を知る良いきっかけとなった。

まずはこちらをご覧頂きたい。

ミニコンピューターがずらりと事務室の棚に並べられている。総数280台以上。

これは小学校の授業用のPCである。
ルワンダのカリキュラムでは、セカンダリー(中学レベル)から、教科が分かれる。

ルワンダの学校は日本と学年が同じシステムになっている。ただしダブることがあるので学年と年齢は一致していない。

小学校:Primary School(P1-P6)
中学校:Secondary School(S1-S3)
高校:Secondary School(S4-S6)

小学校では理科ではなく、SET(Science and Elementary Technology)という教科になる。このSETの中に、PCの使い方やプログラミングのカリキュラムが組み込まれている。

中学以降は日本の高校と同様に物理、化学、生物に分かれ、さらにICTは別の教科として位置づけられる。
ちなみに、地学は地理に値するGeography and Environmentという教科の中に含まれる。

小学校のプログラミングでは、専用のPCを使うようだが、中学用のPCは現在我が校ではないようだ。

個人的には、これだけの数があるので、小学校用のPCでも良いとは思う。

このPCの中にプログラミングのソフトや、Ward、Excelが入っているようだ。残念ながらPowerPointは入っていないそうだ。

上の写真はプログラミングソフトである。このソフトを使って、図形を描いたり、キャラクターを動かしたりできるようだ。

プログラミングに関しては、年末年始の休暇にPC1台を借りれるようなので、練習してみたいと思う。

教科書にも説明書かのように詳しく使い方が記載されている。PCの使い方とプログラミングをやりつつ、教科書研究もしていきたいところだ。

残念ながら、実際に子どもたちがPCを使ったり、教科書をみて学習している様子はまだ見ていない。来年度の授業で見学できたらと思う。

また、我が校ではICTルームと呼ばれる部屋は存在するのだが、電源設備等は備わっていない。現在、設備を整えるための予算は申請中になっている。

ルワンダはIT立国とも言われ、国の機関にはMinistry of ICT & Innovationが存在している。

ICTをするにも電源やWi-Fi環境が整っていなければ、PCはただの物になってしまう。

今後、我が校をはじめとして、ルワンダのICT教育がどう変わっていくのかを見ていきたい。

そして、今回の先輩の訪問を機にタンザニアの学校と我が校で何か連携が取れないかと考えている。先生たちも隣の国ということもあり、交流を楽しみにしている。

任国と日本を繋ぐことはよくあると思うのだが、他国の学校や協力隊員と連携していくのもまた楽しそうである。

職種を問わず興味がある方がいれば、是非一緒に何かやってみたい。

(2019/10/15)

#青年海外協力隊 #JOCV #ルワンダ
#ICT教育 #プログラミング

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