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【スパイスの科学】美しさだけじゃない!料理に溶け込むバラの秘密

バラといえば香りが強く、花の形もきれいで高貴な花というイメージがありますよね。

バラの花束やバラ園なんかもあるぐらい広く日された人気の花でもあります。

そんなバラをスパイスとして使うということを知っていますか?

今回はそんなスパイスとしてのバラについて簡単に1分ぐらいで読めるミニ記事として紹介したいと思います。

バラとその利用

古くからバラはその美しさや香りのため5000年ほど前から人類とともにあったと言われています。

そして古代ローマ人もバラを栽培し二日酔い防止の医療用などに使用されていたそうです。バラを薬用に使うなんて驚きですね!

その後もバラの栽培が中東に広がり、ブルガリアや中東のトルコ、イラン、インドなどで栽培されています。

そんな昔から関係があったとは驚きですが、時代を超えて人類に親しまれているというのは私たちにとってその香りが魅力的であるということでしょうか。その歴史的な理由はわからないものの、私たちをひきつけるバラの特徴というのは興味深いものですね。

そして、みなさんもご存じの通り、花としてのバラも美しいですが、今では香水や料理など一般的にも利用されています。

料理としてはデザートやお菓子に使われたり、野菜料理や鶏肉、魚等にも使われたりするそうです。どちらかというとエッセンスとして使われる感じなんでしょうか?

参考文献によるとチェリーと一緒に煮てタルトに入れたり、ブレットやビスケットの記事に少量入れるといったレシピが紹介されています。一度はバラを使った料理というのも経験してみたいですよね。

スパイスとしての活用

それでは具体的にバラをスパイスとして使うといってもどのように使えば良いのでしょうか?

スパイスとしてのバラは主につぼみと花弁を乾燥して使います。主に花の部分の使うということなんですね。

バラの風味はゲラニオール、ネロール、オイゲノール、リナロールに占められています。これらの化合物はフローラルの香り、柑橘系の香り、ウッディな香りを持っていると言われています。

主な風味化合物はゲラニオールという物質です。

このゲラニオールという成分はゼラニウムやレモンの精油にも含まれており、水には溶けにくいが油に溶けやすいという性質があります。

そのため、油で抽出する方が香りを良く取ることができます。しかしながら、バラの香りが強すぎると逆に料理を邪魔してしまう恐れがあります。

そういうこともあって、バラの風味を引き出す際は水とともに使うのが良いとされているようですね。バラの香りを水で抽出したものをローズウォーターといいます。

最後に

今回は誰もが知っているバラのスパイスとしての利用を紹介しました。

スパイスとして利用するバラとは出会ったことがありませんが、いつかそんな料理も体験したいものですね。

ちなみに乾燥して使う以外の方法としては、蒸留してローズオイルとして抽出されることもあるようです。

人類はバラの価値を最大限広げるためにもさまざまな方法で活用しているんですね。

参考文献


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