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キノコを育てるハキリアリの生態

先週、結晶の鎧をもつハキリアリについて紹介し、ありがたいことに多くの人に読んでもらえました。

しかし残念ながら以前の記事ではハキリアリの面白い生態についてはあまり紹介できませんでしたね。

せっかくなので、もう少しハキリアリの生態について一緒に見ていきましょう。

キノコを栽培するハキリアリ

日本ではあまり見かけませんが、中南米では結構メジャーでそこらで葉っぱをせっせと運ぶハキリアリを見かけることができるそうです。

この列をなして葉っぱを運ぶハキリアリですが、実は農業が得意です。

彼らは人類が農耕を始めるずっと前から、キノコを育てていました。農業に関しては大先輩というわけですね。

ハキリアリは、主に自分たちで栽培したキノコを食べて生活しています。逆にキノコ以外は食べないそうです。

そんなハキリアリは農薬も使います。どうやらハキリアリは抗生物質を出す菌を他にも飼育しており、そこから回収した抗生物質(いわば薬)を使ってキノコの栽培に邪魔な菌の繁殖を防ぎます。参考↓

いや~衝撃ですよね。人間よりも先に農業をはじめ、農薬も使っているなんて、たかがアリだといって舐めてはいけません。

しかし、このハキリアリ、傍から見ると面白い生き物なんですが、人間にとっては害虫で、中南米では人間の手によって駆除されているようです。

人間と同じように農耕をするハキリアリ、彼らからすると人間は強力な猛毒兵器を使う哺乳類といったところでしょうか?

ハキリアリの育てるキノコの味は?

考えたこともありませんでしたが、いったいどんな味がするんでしょう

そんな微かな疑問を解決するべくハキリアリの育てるキノコを食べに行ったという記事を見つけました。

どうやら、ハキリアリの育てるキノコは菌糸類といって、私たちが思い浮かべるシメジやシイタケといった傘のついたキノコとは全然違い糸のようなキノコでした。

見た目はどう見ても土ですが、それでも記者の人が食べてみた結果、、、、キノコ風味の土だったそうです。

確かに言われたらそうだろうなという結論ですが、食べてみたというのは面白いですね!

とても楽しい記事なので、是非読んでみてください

ちなみに、上の記事でも紹介されていましたが、ブラジルの街中で見かける普通のハキリアリもトゲトゲしたいかつい感じのアリだったそうです。

結晶の鎧がついていなくてもこんなにかっこいい感じなのかと驚きでした。

最後に

今回は、ハキリアリの生態についてほんの少しだけ紹介しました。

いつもは英語の論文紹介ですが、本記事は日本語の記事を参考にしているので、興味がある方は参照元の記事も是非読んでみてください。

普段の感謝を述べるつぶやきの特別回として、ざっくり紹介記事にしてみました。

今後もゆる~く面白科学を紹介していくので読んでくれたら嬉しいです!

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