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ミニ小説「色をなくしたぼくら」

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「色」を求める人たちを描きます。「色」が人に与える影響の大きさについて、改めて向き合ってみます。一人一人、基本的には一話完結です。人物一人一人の、ここでの話の先のストーリーは、皆… もっと読む
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色をなくしたぼくら【2】

色をなくしたぼくら【2】

僕の世界には、限られた種類の色しか存在しない。
生まれた時から知らない色はたくさんある。
その分、僕の中には、僕しか知らない想像上の色がある。

きっと僕以外の人が実際に見る色と、僕が想像する色は違う。
それでも僕は、人と違うことに劣等感を持ったことはない。
むしろ、人と違うことをいつも楽しんでいる。

常に僕が求めるのは、僕の想像上の色を知ろうとしてくれる人だ。

■■■

あー、またやってしま

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色をなくしたぼくら【1】

色をなくしたぼくら【1】

私の心は、長い間無色のままだ。
何か大きな出来事があったわけでもないけど、
私は自分でも自分が分からなくなることがよくある。

今日もまた、私は色を追い求めている。
色を求めてまた、今日もにぎやかな場に自ら向かう。

■■■

何となく開いた手帳には、隙間がないほどに予定が書きこまれている。
私はこの予定たちを、終わったものから順に横線で消していくのが好きだ。
横線の色は様々。赤の時もあれば青の時

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