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しばし我々がハレーションな状況で遭遇するものに近い(場づくり日記)

1/15㈪
・寒いっすね…。

・朝から雨が降っており、寒いので全然何もしたくない寝起き。

・この日は予定のないの一日だったので、近所のもうすぐ廃業するらしい近所の銭湯に行こうかなと思ってたのだけど、寒さであきらめたり。まあ近所って言ってもバイク出さなきゃだからなぁ。寒いとやっぱバイク乗りたくない…。

・というわけで一日のんびりだらだら過ごした。

・ごはん、朝に鍋キューブ一個(鯛と帆立)と、みそ、水400mlと、その他野菜、肉団子を全部煮込んでみそ煮込み鍋つくっておいて、必要に応じて適宜食材を足しながら1日食べる。夜は生ラーメンを入れてさらえた。鍋キューブ+味噌はマジいけるのでおススメです。

・積読になってた三宅乱丈「pet」を全巻読了したりなど。ヤクザに飼われている、他人の記憶を操作できるエスパーたちの物語。インセプションみたいな。でもヤクザ間の抗争ではなく、話の内容はほぼ内ゲバ。このエスパーたちは感応能力が高すぎるので、自分と他者の感情を区別できないため、自分一人では自我を確立することができない。故にエスパーたちは、既に自我を持っているエスパーにシンクロしてもらうことによって、はじめて自我をつくることが出来る。でもこうやって自我をつくってもらうことは、かなり支配‐被支配的な関係性を孕まざるを得ない。自我をつくってもらった子エスパーは、親エスパーに非常に強く執着を持ち、怒りや嫉妬の感情を見せるようになる。でヤクザはこの「執着心」を使って、エスパーたちをうまく操作している。けどエスパーたちの嫉妬はやがてヤクザの思惑を越えて…というような内容。主に描かれるのは執着や嫉妬のドロドロとした話ではあるが、読後感はそれほど悪くはない(打ち切りっぽさはあるけど)。

・この作品で描かれる「嫉妬」は、なんというか、しばし我々が自助会などで起こるハレーションな状況で、よく遭遇するものに近いなと思いながら読んでたり。会の主催者と参加者とか、支援者と被支援者とか、まああと恋愛感情が絡んだりするとよく起こりやすい。

・ホントにこういう感情の伴うハレーションは、どうやって対処するのが良いのだろうか。個人的にはいわゆる「対話」は、こういう状況に万能薬的に効果のあるものではないと思っている(局所的に有効な場面はあるとは思うけれど)。そういうことよりも、場の持つ安定性というか、日常性というか、恒常性というか、ささやかな交流の積み重ねというか、そういうものがその人の持つ気持ちや想い、感情、記憶の受け止め方、関係性の持ち方とかを、少しずつ、ゆっくりと、より持続的な形へと変えていくのが大事なんだと考えている。まあ時間がかかるから、そういうものが届くよりも早く、一回デカいハレーションが起こっちゃうと、それらを全部破壊していってしまうのだけれども…。

・それらの持つ力は、弱くて脆くて、繊細で、定期的に水を与えなければすぐに壊れてしまうのである…。

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