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徳川埋蔵金は見つからなかったけど、満州の隠し資金は凄かったらしい。

かつて、アフガニスタンでは、政権が崩壊して混乱が広がる度に、ケシのお花畑が耕地の一面に広がったそうです。

これは、現地の人々が生活に困って行っていた事で、ケシ畑は現金収入になるからです。

ところで、かつて戦前日本の完全な傀儡国家であった満州国では、旧日本軍により広大なケシ畑が耕作されていた事をご存知でしょうか?あの、皇帝溥儀とか、リットン調査団の件などで教科書に出てくる満州国に於いてです。

満州国を題材とした映画作品などでは、大逆事件でも知られる甘粕正彦が登場しますが、ケシ畑などの事業は、その甘粕や上司であった岸信介などによって、日本本土以上に完全な国家社会主義体制を敷いた上で行なわれていた事でした。

岸信介は、戦後はA級戦犯となり収監されましたが、後に復帰し、自民党から総理大臣になっています。安倍晋三元総理の祖父でもありますね。甘粕正彦は敗戦時に死亡しています。

戦後GHQは、敗戦直前に隠された金塊などを、あちこちで見つけ出し没収したのですが、満州のケシ栽培の上がりは何故か温存され、戦後に岸らの裏資金になりました。

当時は横領•秘匿して、ほとぼりが冷めた頃に…と言う風潮が蔓延していたのでしょう。人々も基地の備品等を剥がして持ち帰り、闇市で売り捌きました。終戦直後は、インフレと同時に極度の物質不足でしたから確実に捌けたのでしょう。金塊とかはインフレ収束を待てば良いのです。

岸が隠した資金は、戦後に愚連隊と呼ばれる人々を子飼いとする資金等に使われていた事が知られています。当時、愚連隊の人々には、ケシから作られるアヘンそのものが渡される事さえあったといいますから凄い事ですね。何しろ、親玉が総理大臣を務める様な構造の中での出来事なのです。

日本社会で、政治が裏社会と切っても切れない関係にあったのは、この辺りも一因だったのだそうです。また、一般の市民が、唾を飛ばして熱く裏社会を擁護発言する様な不思議な風潮も、こう言った社会の裏事情から来ている事なのです。

こう言った関係は、岸の孫である安倍元総理等をはじめ、現在の日本社会にも綿々と引き継がれているそうです。

既に戦後80年経ちますから、流石に資金や活動の内容に変化は有り、現在では超法規的なパノプティコン社会を実現する為の、現場のヒューミント等が主な活動内容となっているそうです。最近、街中でその手の車両を見掛けなくなりましたが、そんな事情も関係しているのでしょう。

最近の若い世代が、そう言った監視技術から着想して、脳科学や監視社会、管理社会としてアニメ作品にすると、下の作品みたいになる様です。ストーリーは非現実的ですが、背景の監視システムは、実際の監視技術を反映していますね。

作品のメインターゲットである若い世代には、こうした監視社会に、かつての日本との連続性が有るなんて事は、全く知られていませんが、これも公教育では教えられていない重要な史実にリスト入りする事項でしょう。

徳川埋蔵金は、百何十年経っても何処からも発見される事はありませんでしたが、かつての満州国から搾取した隠し資金は、戦後日本の社会構造を型作り、今だに影響を与え続けているのですね。

日本が満州国で耕作していたケシ畑

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