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人生の稼ぎの「ピーク」をいつ迎えるのか?

人生1回きりであるので長期的なビジョンも必要である。その上で「いつ稼ぎのピークを迎えるか」をプランニングする重要性を説きたい。

昭和の時代は年功序列・生涯雇用という文化があったから、収入額は20代<30代<40代<50代であった。若いうちは我慢して、歳取って偉くなったらその分回収しましょうというコンセンサスが敷かれていた。どう考えても持続可能な仕組みではない。しかしインターネットも無い時代はそれでなんとかなると信じられていた。35年ローンを組んで家を買い、我慢して勤め上げれば退職金で老後は悠々自適、そんな未来が大衆に提示されていたのである。

バブル崩壊と共に大企業も次々倒産し、勤め先が数十年後存在しているかなんて誰もわからなくなった。そこで多くの人はより安全な企業または公務員を目指すようになり、安定志向に拍車がかかった。その間にも経済は下がり続けたため多くの企業がさらに潰れた。正社員はクビに出来ないので派遣に切り替える企業も増えた。そんなやり取りをかれこれ30年くらい続けているのだから、今の「日本は主要国で唯一給与が伸びていない国」という状況は推して知るべしである。

さて人生の稼ぎのピークをいつ迎えるのか?という話だが、そんな時代だからもちろん早い方が良い。しかしスポーツ選手などを見ても、20歳そこそこで大金を手にしてそこから下っていった場合、長期的には難しい面もある。一般論で言えば、働き盛り=30〜40代にピークが来るのが理想的であろう。もちろん若い頃から成功しそのまま歳を取っても大金持ち!というのがベストだが、その頃は守りも含まれてくるので、まずは脂の乗っている時期に照準を合わせるべきである。

また稼いだ金を使うという意味でも若くないと意味がない。老後に金を持っていてもせいぜい親族にたかられるか強盗に狙われるかロクなことにならない。若い頃に金の使い方を会得してないと、使い方も増やし方もわからないのだ。その意味では遅くとも40代には資産を築けていないと苦しい。

生涯で稼ぎたい金額を計算し、いつピークを迎えるべきか手持ちの時間から逆算してみよう。どこかのタイミングで賭けに出ないと稼げない人も多いはずである。日本の企業は給与上昇スピードが遅いので、そこで長くサラリーマンをやっていると手遅れとなる。最初失敗する時間なども考慮して最悪5年か10年でピークを作れないといけない。今時間を使っている仕事はその可能性を持っているだろうか?

日本脱出はその第一歩になり得るだろう。少なくとも私はその賭けに出た。

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