【雑記】グミが好きという話

 初めて食べたグミは果汁グミだっただろうか。アンパンマングミだったような気もするが定かではない。
 独特の食感を持ち、甘いそれの体験は当時の自分にとって新鮮なものだった。砂糖から作られる甘さは自然ではほぼ体験できないものなので、抗いがたい。
 幼い時分から噛み癖がひどかったので、甘く、噛み応えのあるグミは自分にとって都合の良いものだった(その割に甲殻類や貝類は苦手だ。多分、甘くないからだろう)。特にポイフルが好きで、糖衣に包まれた部分を舐めて溶かし、グミ部分を噛むということをしていた。
 とはいえ、グミよりもガムの方が噛み続けられてコスパが良いので、自分で菓子を買うようになってからというもの、口寂しい時は、もっぱらガムを噛んでいた。
 それを覆したのはつぶグミとの出会いだ。
 ポイフルのような糖衣に包まれたタイプのグミで、ポイフルと同じような値段でありながら内容量が多く見えた(実際に多いかは不明だが)。
 1種類のパッケージの中に複数の味があり、ポイフルよりも味が濃い気がする。加えて限定のフレーバーの発売などもあり、今でもコンビニなどで見かけると手に取ってしまう。
 そして100円均一のショップで通常と同じものが当時は入手できた(現在はダウンサイジングされたものしかない)ので、大量に購入して口に放り込んでいた。その後、しっかり虫歯になってしまったが……。
 このつぶグミの様々なフレーバーを食べているうちに、他のグミはどうなのだろうという疑問が湧いた。
 試しに目についたグミを買い漁り、食べ比べてみると、様々な個性があることに気づく。
 あるものは柔らかさを特徴としており、あるものは中にジュレのようなものが入っている二層構造を特徴としていたり、はたまたグミというよりはチューイングキャンディに近い硬さを持ったものもあった。
 一時期は以下のような表を作って個人的なグミのカタログを増やしていたこともある。

■つぶグミ【Kasugai】
 硬さ:3
 噛みごたえ:3
 甘さ:4
 風味:2
 感想:硬さよし、噛みごたえよし、風味控えめと、個人的には、ほぼ理想のグミ。甘さがやや強いので、一袋を一気に食べると口の中がすごいことになるのが難点か。

 前述のとおり虫歯になり、しっかり痛い思いをしたので、甘すぎるものは控えようという考えに至り、現在ではあまりグミ漁りはしなくなった。
 それでもこのカタログを個人的に作っていたときは非常に楽しかったし、今でも興味深そうな新しいグミを見かければ入手している。
 そしてグミを齧るたびに特徴的な弾力とその甘さに魅了されているのだ。

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