稲尾永静

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    統率者に関するカードやデッキのまとめ。大体重厚デッキについて

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【MTG】重厚学概説 ~タフネスで殴るメカニズム~

はじめに 本noteは、「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」能力、通称、重厚/Backboneについて解説するものである。  原文は某イベントの合同誌に寄稿したものであり、それに加筆修正を加ええたものが本noteとなる。原文執筆時から時間が経ち、重厚界隈の情勢もやや変化したため改めて筆を執ることにした。  重厚というメカニズムを知るものも知らないものも、本文が重厚への理解を深める足掛かりとなるだろう。 重厚/Backboneとは パワーではなくタ

    • 【EDH・統率者】クリーチャー1体から何度もタフネス分のライフを搾り取ろう【MTG】

       《包囲の塔、ドラン》を統率者に据えたデッキを弄っていて、タフネスを生かせるギミックとして、タフネスを参照したライフ・ゲインをするカードを何枚か揃え、ふと思った。  ――これ結構ライフを得るタイミングが違うな?  それらのタイミングを並べてみると、1体のクリーチャーのタフネスから結構な量のライフが搾り取れる事実が浮かび上がってきた。  そこで今回はそのタイミングと、そのタイミングでライフを得ることができるカードを紹介していく。 戦場に出たとき  ・《天使の合唱》など  

      • 【EDH・統率者】《ラサード・イン・バシール》と《武器庫の開放》【MTG】

         装備品もオーラも欲しいデッキだと柔軟性が高いと感じた話。  《武器庫の開放》というカードがある。  2マナのソーサリーで、ライブラリーからオーラか装備品をサーチするカードだ。  装備品だけをサーチできる1マナの《鋼打ちの贈り物》がハンマータイムで使われている一方、こちらはサーチ範囲が広がっているものの2マナと重いためか使われておらず、10倍くらいの価格差がある。  実際、装備品に加えてオーラをサーチしたいかと言われると、オーラというメカニズムそのものがアドバンテージ的に損

        • 【EDH・統率者】《優雅なアンテロープ》でプレインズウォークしよう【MTG】

           《優雅なアンテロープ》というカードがある。  4マナ1/4のクリーチャーで、戦闘ダメージを与えると対象の土地1つを自身が戦場を離れるまで《平地》にする。  更に《優雅なアンテロープ》はなんとクリーチャーの身でありながら我々プレインズウォーカーと同じようにプレインズウォークできるのだ!  ……まあ、平地渡り(防御プレイヤーが土地タイプ平地(Plain)を持つ土地をコントロールしているとブロックされない)のことなんですけど。  渡り能力は基本的に森や山など、険しい地形に通じて

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        【MTG】重厚学概説 ~タフネスで殴るメカニズム~

        • 【EDH・統率者】クリーチャー1体から何度もタフネス分のライフを搾り取ろう【MTG】

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          【雑記】グミが好きという話

           初めて食べたグミは果汁グミだっただろうか。アンパンマングミだったような気もするが定かではない。  独特の食感を持ち、甘いそれの体験は当時の自分にとって新鮮なものだった。砂糖から作られる甘さは自然ではほぼ体験できないものなので、抗いがたい。  幼い時分から噛み癖がひどかったので、甘く、噛み応えのあるグミは自分にとって都合の良いものだった(その割に甲殻類や貝類は苦手だ。多分、甘くないからだろう)。特にポイフルが好きで、糖衣に包まれた部分を舐めて溶かし、グミ部分を噛むということを

          【雑記】グミが好きという話

          【MTG】《突撃陣形/Assault Formation》について

           《突撃陣形》というカードがある。  2マナのエンチャントで、自分がコントロールしているクリーチャーを、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るようにする。  また、緑1マナで防衛持ちクリーチャーを対象とし、防衛を持たないかのように攻撃できるようにする能力と、(2)(G)でターン終了時まで自軍のクリーチャーに+0/+1の修正を与える能力を持つ。  《包囲の塔、ドラン》が持つ、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るようにする能力の影響範

          【MTG】《突撃陣形/Assault Formation》について

          【EDH・統率者】《暴食するスライム》で、一瞬で大量にクリーチャーをサクろう【MTG】

           奇襲性の高いサクり台の話。  EDHのデッキを作っていて、時折クリーチャーを大量に生け贄にする手順を組み込んだコンボを思いつくことがある。  その際、起動に特に制限がなく何度も生け贄にできるカード=サクリ台として特定のカードが思い浮かぶ。  ただ、それらはコンボ始動時に戦場に置いておかなくてはならないため、どうしても警戒される。  MTGのルール上、置いた直後に優先権を渡さず生け贄にし続けられるのでコンボの完遂は可能だが、ソーサリー・タイミングで動く都合上、自分のターンまで

          【EDH・統率者】《暴食するスライム》で、一瞬で大量にクリーチャーをサクろう【MTG】

          【MTG】《集いのグリフ/Congregation Gryff》の使用感

           下環境ならいい感じでしたという話。  《集いのグリフ》というカードがある。  3マナ1/4で、白緑で飛行と絆魂を持つ比較的珍しいクリーチャーだ。  現在のスタンダードにおける重厚(パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るメカニズム)デッキは白緑で組むのが新セットの恩恵を受けられるので、このカードの追加は嬉しかった。  しかし、現実は厳しく、現在のスタンダードに《集いのグリフ》の居場所はないように思える。  現在のスタンダードは様々な除去はびこる環境で、《

          【MTG】《集いのグリフ/Congregation Gryff》の使用感

          【MTG】スタンダードの重厚デッキに必要なものはフィニッシャーなのではないか

           重厚デッキ向けの白のクリーチャーは丸いけど尖ってないよねという話。  今日も今日とてスタンダードの重厚(パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るメカニズム)デッキを回している。  スタンダードの高タフネスのカードは白と緑と黒に集中しており、3色というリスクを抱える魅力を感じないので現在は白と緑で組んでいる。  現在のカード・プールでクリーチャーを重厚にするカードは、すべてクリーチャーで、癖のある2マナか遅すぎる4マナと極端だ。そのギャップを埋めるために《侵

          【MTG】スタンダードの重厚デッキに必要なものはフィニッシャーなのではないか

          【MTG】スタンダードの重厚デッキにおける《装甲アルマジロ/Armored Armadillo》の使用感

           《装甲アルマジロ》そのものの感触は悪くないんだけどスタンダードの重厚デッキが弱いよねという話。  サンダー・ジャンクションの無法者がMTGArenaに実装され、さっそく以前から期待していた《装甲アルマジロ》をデッキに組み込むことにした。  サンダー・ジャンクションの無法者以前の白緑の重厚デッキと言えば以前解説を書いたびっくりどっきりコンボデッキなどが主流だったが、何か変化は訪れるだろうか……。  結論から言うと、《装甲アルマジロ》は1マナの高タフネス・クリーチャーとしてだ

          【MTG】スタンダードの重厚デッキにおける《装甲アルマジロ/Armored Armadillo》の使用感

          【MTG】青緑重厚/UG Backbone、あれから【エクスプローラー】

          はじめに いつぞや書いた非防衛型の青緑重厚デッキを弄ったので記事を書く。  あれから3ヶ月ほどの時間が経ち、《樹上の草食獣》の採用をやめた記事を書いたり、やっぱり戻した記事を書いたりと右往左往しているが、試行錯誤の末、比較的安定した形になったと思う。  まずはデッキリストから。  相変わらず支払うマナに対してタフネスが妙に高いクリーチャーを重厚(パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る)にして殴り抜けるデッキである。  根本的な動きは変わっていないので前

          【MTG】青緑重厚/UG Backbone、あれから【エクスプローラー】

          【MTG】MTGArenaの格闘/Fightの補足説明は何故、待(たい)旦(たん)なのか

           多分、特定の単語を機械的に置き換えてるからだと思います。  MTGArenaにはカードにカーソルを合わせると詳細な説明が出る。主にカーソルを合わせたカードが持っているキーワード能力やキーワード処理を解説してくれるのだが、格闘の説明だけどこかおかしい。  説明文は格闘のそれなのだが、見出し部分が「待(たい)旦(たん)」とよくわからない表示になっている。  まず、待旦という単語の漢字1文字ごとに何やらルビが振られているが、これはMTGArena特有のルビの振り方である。  

          【MTG】MTGArenaの格闘/Fightの補足説明は何故、待(たい)旦(たん)なのか

          【MTG】非防衛型青緑重厚デッキでの《床岩の亀/Bedrock Tortoise》の使用感

           下環境でやっぱり4マナは重いよ~!  《床岩の亀》というカードがある。  4マナ0/6という壁かと思うほど目を疑うP/Tをしているが、自身の能力によってパワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振るため、実質6/6として振舞う。  自分のターンの間だけ呪禁という除去耐性を持ち、4マナ6/6ということを考えると比較的ハイスペックなクリーチャーだ。  この《床岩の亀》が持つ「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」というメカニズムは、MTGAr

          【MTG】非防衛型青緑重厚デッキでの《床岩の亀/Bedrock Tortoise》の使用感

          【雑記】マズルの長い犬が好き

           人生で初めて犬を認知したのは、母の実家で買われていた犬だったと思う。茶色一色の雑種で、今も残っている写真を見ると、ゴールデンレトリバーや柴犬が混じっているように見える。  記憶にある中では彼は非常に大きかったが、おとなしく、吠えなかった。母曰く、生まれた直後(母は出産予定日のひと月前から実家に帰っていた)に匂いを嗅がせていたのが良かったのだろうとのこと。  実際、母の実家にお邪魔すると、とりあえず玄関まで顔を見に来てくれた記憶がある。群れの仲間として認められてはいたようだ。

          【雑記】マズルの長い犬が好き

          都市の殺人

           午前八時四十五分。相川はアラームで起こされた。 「起きてください。相川」  少女の声と共にベッドの傍らに白髪の少女のホログラム、エイダが現れる。この実験都市の管理AIだ。  相川はアラームを止め寝返りを打つ。  三秒の沈黙。  エイダが手を叩く動作をするとベッドに電流が流れ、相川は飛び起きた。彼は餌を求める魚のように口を開閉させエイダを睨む。 「これが管理AI様のやることか!」着替えながら相川が言う。 「私の行動は都市の利益のみを追求します。そのためには個人の自由など塵芥に

          都市の殺人

          【MTG】重厚デッキにおける《民兵のラッパ手/Militia Bugler》の採用是非

           それ自身のパワーが1以下だったら是非もなく採用したんだけどなという話。  《民兵のラッパ手》というカードがある。  3マナ2/3で警戒を持ち、戦場に出たときにライブラリの上から4枚を見てその中からパワー2以下のクリーチャーを手札に加えても良い能力を持つ。  自身もパワー2なので《民兵のラッパ手》から《民兵のラッパ手》をサーチするという連鎖も時折起こり、戦場に出たとき(ETB)誘発型能力なので除去を喰らってもアドバンテージは基本的に失わない。  パワー2以下のクリーチャーを

          【MTG】重厚デッキにおける《民兵のラッパ手/Militia Bugler》の採用是非