5分に満たない短い仮眠では、脳内に溜まった睡眠物質を分解することはできない。

だが、それでも短時間でも仮眠をとると、すっきりした感覚を得ることはできる。

目を閉じると、α波と呼ばれる脳波が出る。

すると、神経伝達物質であるβエンドルフィンが分泌される。

このβエンドルフィンは、高い幸福感をもたらす作用を持っている。

そのため、付けられたニックネームは、脳内麻薬。

さらに、βエンドルフィンは脳を活性化し、集中力、記憶力を向上させるほか、ストレスを低減させる効果を持っている。

だから、ごく短時間、目を瞑るだけでも、すっきり感が出る。

忙しいビジネスパーソンでも、仕事の合間の数分程度であれば、隙間時間を作ることができる。

疲れが溜まっている時は、この隙間時間を作って、少し目を閉じてみる。

さらに、短い仮眠の効果をアップするポイントは、アイマスクやイヤホンなどを使い、視覚や聴覚の情報を完全にシャットアウトすること。

脳は常に外界からの情報を取り込む作業をしているため、そこを一旦遮断することによって、心地よい仮眠をとることができる。