生後〇〇カ月は人生で最も重要な時期だった!

言葉や音楽能力を高めるには、生後6~12カ月は人生の中で最も重要な時期。

これは、臨界期と呼ばれており、この時期より早く言語学習や音楽学習をすることで、母国語のように流暢な表現が可能になると言われている。

つまり、臨界期とは能力を獲得できる適切な時期であり、それを逃すといくら努力しても限界があるという考え方に基づく。

臨界期前と後では、学習システムにどのような違いがあるのだろうか?

神経科学的には、学習を繰り返すことにより、脳のシナプス結合が起こり、知識が獲得される。

このシナプスの結合は、髄鞘が未完成の若い脳の方が活発で、新しいことを学べる余地が大きく、成人して髄鞘化が終了するとともに、軸索の枝は完成し、学習の可能性も狭まると考えられる。

つまり、シナプスの結合が活発に行われる若い時期は、学習に最適な時期なのである。

よく「鉄は熱いうちに打て」「頭は柔らかいうちに」「歳をとると頭が堅くなる」などと言われるが、臨界期はまさしくそのことを示しており、臨海前後では、周囲の環境に応じて頻繫に使われる神経回路の処理効率を高めて使われない回路の効率を下げるという現象が、一過的に高まる時期と言える。

要するに、臨界期までにできるだけ多くの情報に触れさせることで、その情報に適応するように脳が発達していくのである。


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