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なおのA to Z:【F】family

家族とは。

先日もこんなイベントがあったようで。

わたしは、"誰と"生きていくべきか。 #サ式とWaseisalon 、これからの家族と私のあり方とは? について考えました #notehttps://t.co/7REEKjZ5E9自分の結婚や定住が想像できなかったのは、"コミュニティの終わり"を考えるのが怖かったからか!に気づいたイベントでした…えぐられます…。— ことみ🗼TOKYO (@sonecco) 2018年8月30日

わたしにとって家族とは、近いようで遠いようででもやっぱりどこか絶対的につながっている存在で。

わたしは、父と母と妹と弟、という5人家族で育った。2歳半の時に妹が生まれたので、ひとりっこだった時の記憶はなく、覚えている限りずっとこの5人で生きてきた感覚がある。大学生になってひとり暮らしを始めるまでの18年間、転勤族として日本を、時に海外を、一緒にまわって暮らした。

今は、両親は和歌山に住み、弟は奈良、わたしと妹はそれぞれ結婚して東京に住んでいる。家族が一堂に会するのは年に1・2回、お盆やお正月のタイミングぐらい。毎日メールやLINEのやりとりをするかというとそうでもないし、毎年家族旅行に行くってわけでもないけれど、きっと何があったとしても最終的には帰る場所があってむかえてくれる人がいるという安心感は、何にも代えがたい。それがわたしにとっては家族という存在。


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たぶんわたしは、これといって目立った反抗期がない子だった。かと言ってすごく親と仲良しだったかというとそういうわけでもないように思う。特に母とは、一緒にしょっちゅう買い物に行ったりしたわけではないし、恋愛の相談をしたこともない。たぶん昔から、どうにか自己解決しようとしてしまう性格で、困った時に誰かに頼るということがとても苦手だったから、親に相談するっていうことも少なかったんだろうなと今振り返って思う。

でも家族のことは大好きだ。

実家に帰るとなにより落ち着くし、母の日も父の日もそれぞれのお誕生日も今でも欠かさずお祝いする。父のことも母のことも妹のことも弟のことも自慢できるし、この家族に生まれて幸せだな、とよく思う。


家族の存在のありがたさを感じたのは、たぶん、学生時代よりも社会人になってからだ。

就職して2ヶ月ぐらいたった時のこと。わたしは当時大阪支店配属で大阪に住んでいて、両親は奈良に住んでいた。自分では社会人生活もそれなりにどうにかなっていると思っていたけれど、実は知らず知らずのうちに緊張感やら不安やら背伸びしすぎやらでいろんなものがたまっていたようで、ある金曜日にたまたま母からかかってきた電話を受けたわたしは、通話を切ったとたん自分が泣いていることに気づいた。他愛もない会話しかしていないのに、たぶん、母の声にふわっと緊張の糸が解けたんだと思う。

同僚に背中を押されて、急遽その週末、奈良の両親の住む家に帰った。母はたぶん電話でわたしが泣いていたことに気づいていたのだけれど、何も言わずに、特別扱いもせずに、いつものように晩御飯をつくってお風呂を焚いて迎えてくれた。父もいつものように吉本新喜劇の話なんかしたりして、一緒にちょっとお酒を飲んだ。変にいたわられるよりも、心配されるよりも、「いつも通り」がとっても沁みたのを、今でも鮮明に覚えている。そしてわたしは復活し、すっきりした気持ちで月曜日からまた仕事に戻った。家族の存在ってすごいなと、24歳にして、強く強く思った出来事だった。

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そして4年前、結婚したことで家族が増えた。

ひとり暮らしは自由で気ままだったし、好き勝手いろんな恋愛もしたけれど、家に帰ったら家族がいる、というのはすごくすごく、安心感だ。むこうはどう思っているかわからないけれど、何があっても味方でいてくれるというか、わたしという存在を承認してくれる人がいるというのは、自己承認の弱っちいわたしにとってはすごく大きな人生の構成要素なんだと、結婚してわかった。

けんかもするし、お互いにほんとにもうどうしようもないやつって思うこともしょっちゅうあるけれど、でも結局はしょうがないなあ、と受け止めて生活を共にしているという事実は、何よりも支えだ。だらしないとこも弱いとこも全部さらけだせる人に出会えたことは、幸運だよなあ。。

だからこそ。

「いってきます」と「いってらっしゃい」

「ただいま」と「おかえり」

この言葉たちは何があっても毎日ていねいに言いたい。親しき中にも礼儀あり、というけれど、家族だからこそ、雑にしたくはないと思っている(とはいえ、眠くて眠くてしょうがなくて、いってらっしゃいが適当になる日もあるのが現実 笑)

あと、だんなの家族がわたしの家族になって実家が増えたり、妹のだんなや子供やむこうの家族もまた家族の輪に加わって、それもとっても楽しいから、結婚って人それぞれだけれど少なくとも今のところいいものだと感じている。

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ああもはや収拾がつかなくなってきたけれど、あとね、家族って、血のつながりだったり戸籍上のつながりがある関係だけではないと思うのですよ。特に最近そう思う。それは例えば私にとっては大学の時のコミュニティだったり、会社の同期だったり、オンラインコミュニティだったりするのだけれど。そんなこともちょっと前のnoteに書いたのでここでは割愛(「帰ってきたなあ」の街」)笑 でもみんな大好き。

結論、家族っていいな。

#なおのatoz #エッセイ #家族


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